旭日旗問題がオーストラリアでボッ発して大騒動 山上大使のツイートが発端

東京五輪のスポーツクライミングでは課題の形が旭日旗に似ているとクレームがついた(ロイター)

韓国でオーストラリアを舞台にした旭日旗問題が大騒動に発展している。

旭日旗を巡ってはこれまでサッカーなどスポーツの場でたびたび問題化しており、最近も東京五輪での使用を巡って韓国の活動家などが国際オリンピック委員会(IOC)に使用禁止を直訴するなど火種になってきた。

そうした中、韓国メディア「トップスターニュース」は山上信吾駐オーストラリア日本大使によるツイッター上の投稿を問題視した。

山上大使は海上自衛隊や旭日旗の画像とともに「ダーウィンで旭日旗を見られてうれしい」と英語で投稿。これを受けて同メディアは「第2次世界大戦当時、日本帝国の爆撃を受けた都市であるダーウィンで旭日旗の〝広報〟をして議論を呼んでいる」と批判した。

同地は1942年2月に日本軍がオーストラリアに対して初めて爆撃した都市として知られており、連合国軍側に甚大な被害を与えた。海外では真珠湾攻撃とともに奇襲とされており、大きな批判を浴びてきた。

そうした因縁の地で現職大使が旭日旗を称えるような投稿を行ったことで、韓国で非難の嵐となっているのだ。

さらに同メディアは、オーストラリアのネット上での反応を報道。現地で「第二次世界大戦のダーウィン空襲を再現するのか」「日本がなぜその旗を掲げ続けるのか理解できない」といったコメントのほか「日本が第二次世界大戦当時に行った戦争犯罪の写真を送ったネット民もいた」と指摘した。

オーストラリアを舞台に突如ぼっ発した〝旭日旗騒動〟。日韓両国の新たな火種にならなければいいが…。

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