巨人 “伝統の一戦” は死力ドロー 丸が復調気配「岡本さんありがとうございます」

3回に17号2ランを放った巨人・丸

眠れる丸が目を覚ますも…。巨人が24日の阪神戦(東京ドーム)に6―6で引き分け。それでも、長らく不振にあえいでいた丸佳浩外野手(32)が、2ランを含む5打数2安打2打点の活躍で、復調の兆しを見せた。

待ちに待った快音だった。3点を追う3回、主砲・岡本和がリーグ単独トップの38号3ランで試合を振り出しに戻す。さらに亀井が二塁打で出塁し、今度は丸が9月1日のヤクルト戦(京セラ)以来18試合ぶりとなる一発を放ち、リードに成功した。

丸は「しっかりと準備ができて、いいスイングができたと思います。岡本さんの作った流れに乗ることができて良かったです。岡本さんありがとうございます」と〝丸節〟をさく裂させるなど、打撃でもコメントでも復調気配を見せた。

その後は虎打線の猛追を受け、1点リードの9回に守護神・ビエイラが痛恨の同点タイムリーを許し、試合は再び振り出しに。直後の攻撃では一死満塁とサヨナラのチャンスを作ったが、勝ち越しに至らず、引き分けに終わった。

丸は9月の月間打率(試合前時点)を打率1割6厘(47打数5安打)、1本塁打、6打点と低空飛行。そんな悩める男へは、原辰徳監督(63)から連日の個別指導が行われていた。

この日の試合前にも、指揮官による直接指導の元、打撃練習を実施。直後のフリー打撃でも柵越えを連発した。その効果が試合でも表れた格好。このまま完全復活を果たし、優勝への原動力となれるか、注目だ。

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