ロシアGP FP2:ソチを得意とするボッタスが初日最速、メルセデス1-2。ガスリーが3番手に続く

 2021年F1第15戦ロシアGPのフリー走行2回目が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6番手、セルジオ・ペレスは11番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは3番手、角田裕毅は18番手となっている。

 ソチ・オートドローム上空は、午後になっても青空が広がっていた。FP2の始まる現地時間午後3時の時点で、気温19度、路面温度49度、そして快晴。ただし今夜遅くから天気が急変し、明日は大雨の予報が出ている。そのため土曜日の午前中に予定されていたF3最終戦のレース1は、急きょこの後現地時間17時25分(日本時間23時25分)より行われることになった。

 セッションが始まっても、ダニエル・リカルド(マクラーレン)がなかなかガレージから出てこない。マクラーレンの説明によれば、パワーユニットに異常が見つかり、それ以前のものへと交換作業を行っているとのことだった。さらにフェルスタッペンもFP1終了後に、こちらは4基目のパワーユニットに交換したとのことだ。すでにシャルル・ルクレール(フェラーリ)はFP1開始前に4基目を投入しており、決勝レースでこのふたりは最後尾グリッドからスタートすることになった。

 セッション序盤に速さを見せたのが、ソフトタイヤを履いたルクレール。ミディアムタイヤ装着のボッタス、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2、3番手に続く。カルロス・サインツ(フェラーリ)はミディアムで5番手と、フェラーリ勢が好調に見える。しかし開始後16分には、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がソフトで首位に立った。しかしその後メルセデス2台がソフトに履き替えると、まずボッタスが1分33秒593のベストタイムをマーク。ハミルトンも0.044秒差で2番手につけた。ガスリーがボッタスから0.252秒差の3番手につけている。

 開始後36分、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がターン9の立ち上がりで挙動を乱し、スピン。リヤからウォールに衝突し、破片をまき散らしてすぐにマシンを止めた。直前にはルクレールも同じ場所でスピンを喫していたが、ダメージは負わずに済んでいる。この事故でセッションは8分間の赤旗中断に。残りは約15分間しかなく、各車が最後のロングランへと向かった。

 メルセデスの2台、特にボッタスは、ミディアムでのロングランでも速さを発揮した。一方フェルスタッペンは最高速の伸びの悪さを訴え、首位ボッタスから1.028秒落ちの6番手だ。セッション終盤にはガスリーがソーセージ縁石に乗り上げて、フロントウイングを失った。

 このセッションもボッタス、ハミルトンのメルセデス勢が1-2。3番手にガスリー、4番手にランド・ノリス(マクラーレン)、5番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、6番手フェルスタッペン。ペレスは11番手、角田は18番手だった。

2021年F1第15戦ロシアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第15戦ロシアGP エステバン・オコン(アルピーヌ)
2021年F1第15戦ロシアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第15戦ロシアGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)
2021年F1第15戦ロシアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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