黄金の田 4季ぶり えびの米 収穫間近

収穫を間近に控え、黄金色に色づいたヒノヒカリの稲穂=24日午後、えびの市浦

 実りの秋を迎え、県内有数の米どころのえびの市では、収穫を間近に控えた稲穂がこうべを垂れ、水田を黄金色に彩っている。2018年4月の霧島連山・硫黄山(1317メートル)噴火の影響で、昨季まで稲作の断念を強いられてきた生産者もいて、4季ぶりの稲刈りを心待ちにしている。
 今季は水質が改善した赤子川からの取水が噴火後初めて再開。水質悪化の影響を受けた全域で、稲作が可能となった。
 同市浦の50アールの水田で、4季ぶりにヒノヒカリを作付けした宮路茂美さん(71)は「ようやく秋の景色が戻ってきた。久しぶりの稲刈りが楽しみでならない」と話していた。
 市畜産農政課によると、本年産の水稲の収穫は10月上旬~中旬ごろにピークを迎える見通しという。

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