自転車後部席の幼児にヘルメットを 宇都宮で重傷事故

栃木県警本部

 宇都宮市内で24日、自転車の後部席に乗っていた女児(3)が重傷を負う交通事故が発生した。女児はヘルメットを着用していなかったため、栃木県警は「子どもには大人の責任でヘルメットをかぶらせてほしい」と注意を呼び掛けている。

 24日午前8時20分ごろ、同市下岡本町の市道交差点で、右折していた同市、会社員女性(53)の乗用車と直進していた同市、パート従業員女性(57)の自転車が衝突した。自転車は転倒し、後部席の女児が頭を打つなどした。

 宇都宮東署によると、現場は一時停止線のある十字路交差点。自転車は女児の祖母が運転し、幼児用乗車装備に女児を乗せ保育園に向かっていた。祖母も腰などに軽傷を負った。

 県警交通企画課によると、県内で自転車の後部に座るなどした幼児がけがをする事故は、今年は今回が初めて。2020年は5人、19年は1人、18年は2人、17年は1人、16年は2人の幼児が自転車同乗中に軽傷を負った。

 ヘルメット着用は努力義務だが、同課は「ヘルメットで助かる命があるし、けがの重傷化を防ぐこともできる」としている。

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