元UFC王者と大物ラッパーどちらの始球式がひどいか論争に マクレガー「オレの球が上」

始球式に登場したマクレガー(ロイター=USA TODAY Sports)

元UFC2階級制覇王者の格闘家コナー・マクレガー(33=アイルランド)が米大物ラッパーにどちらが史上最悪の始球式か〝勝負〟を挑み、話題になっている。

マクレガーは今週21日(日本時間22日)にシカゴで行われたMLBのカブス―ツインズ戦で始球式を務めたが、これが最悪の事態に。左投げのUFCファイターから放たれたボールは、カブスの捕手が構えたところから3メートル以上大きく外れて、右後ろにあるバックネット下のフェンスにポテンと当たった。

野球漫画「ドカベン」でおなじみ、悪球打ちの岩鬼でも打てなそうな大暴投。ネット上では「これはひどい」と大盛り上がりになった。2014年には大物ラッパーの50セントがメッツ戦の始球式でとんでもない大暴投を披露したが、どちらが最悪の始球式か論争になるほどだった。

これが、お騒がせファイターに火をつけた。米ニュースサイト「TMZスポーツ」によると、マクレガーは長文をSNSに投稿し「オレの球と、この汚ねえ球を比べるとは大胆だな。オレのは正確さはともかく、ここ何年間の始球式で他のアスリートやアーティストの誰よりも最もパワフルで速いピッチングだったぜ。比較になんねえんだよ」などと50セントの投球より優れていると言い、なぜか勝ち誇ってみせた。

さらに、50セントを挑発するような言葉を羅列。マクレガーは先日も人気ミュージシャンのマシンガン・ケリーと乱闘騒ぎを起こしたが、50セントもマクレガーに負けず劣らずのお騒がせ男だ。それだけに、同サイトは「50はまだ返事をしていないが、われわれはそうなることを知っている」と2人のビーフ(ケンカ)を期待するかのようなことを記した。

とはいえ…50セントは、近年は米ヒットドラマ「POWER/パワー」のプロデューサーやハリウッド俳優としても活躍してきた。先月は制作として携わる新作ドラマ「BMF」に盟友エミネムの出演を決めたり、自身は人気アクション映画「エクスペンダブルズ」シリーズの新作に出演が発表された。とてもお騒がせファイターに付き合う時間はないようで…24日現在、〝最悪の始球式〟への言及はない。

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