ワクチン接種証明、アプリで発行 飲食店で提示→サービスも想定 石垣市

 【石垣】沖縄県石垣市はこのほど、市民を対象にスマートフォンアプリを使った新型コロナウイルスワクチン接種証明書の発行を始めた。スマートフォンを持っていない人には、カード型の接種証明書も発行する予定だ。市は感染を抑えながらの経済活動再開を目指し、28日から、接種証明を活用した店舗運営を行う協力店を募集する。市は協力店で接種証明書を提示すると、サービスが受けられることなどを想定している。

 アプリはスマホ画面上に接種記録を表示する仕組みだ。市は、協力店が接種記録を提示した市民に対し、割引や特典などのサービスを付けたり、飲食店での座席配置などで感染対策に活用したりすることなどを活用例として想定している。ワクチンを接種していない人へ不利益になる使用は禁じている。

 対象業種は定められていないが、飲食店が協力店となる場合には、県の感染防止対策認証制度の認証店であることが必要。協力店になると、協力店を示すステッカーが配布される。また市はホームページで、協力店の店舗名や接種記録の活用例を広報する。

 市の担当者は「石垣市は対象人口の7割以上がワクチン接種済みだ。協力店になることで、市民が安心して利用できる店だと周知される。店側も営業の促進に利用できる」と話している。問い合わせは市商工振興課(電話)0980(82)1533まで。

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