長崎市の稲佐山公園で今年6月に生まれ、人工保育されているニホンザルの「はるか」が23日、稲佐山山頂にある飲食店「INASA BURGER」の一日店長として、来場者と触れ合った。
同公園と長崎ロープウェイの指定管理者、リージョナルクリエーション長崎が公園内の動物と触れ合う機会を増やそうと初めて企画。生後3カ月の「はるか」のお披露目として、19日に続き実施した。
「はるか」は6月7日生まれのメス。猿舎内で胎盤が付いたまま放置されていたところを保護された。以後、飼育員の栗田亜紀子さんが母親役になり、人工保育をしながら、群れに戻る訓練を進めている。
この日は、栗田さん手作りのエプロンと「一日店長」のたすきを付けて、来場者の前に登場。栗田さんに抱かれて来場者と写真に納まった。子どもたちは「かわいい」と頭をなでて大喜び。諫早市から家族3人で訪れた草野慧さん(13)は「思った以上に小さくて柔らかかった」と笑みを浮かべた。
25日は長崎ロープウェイ淵神社駅の一日駅長を務める予定。栗田さんは「シカの餌やり体験も計画中。公園内に動物がいることを知ってもらうきっかけになれば」と話した。
ニホンザルの赤ちゃん『はるか』が一日店長! 稲佐山で子どもと触れ合い
- Published
- 2021/09/25 12:30 (JST)
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