【東京五輪】女子ソフト山田主将の金メダル称賛、地元・藤沢に「金のポスト」 東京五輪は「恩返しの五輪にしようと」

金色に塗られた「ゴールドポスト」に手紙を投函する山田選手=藤沢市

 神奈川県藤沢市出身で東京五輪ソフトボール日本代表の主将を務めた山田恵里選手に対する市民栄誉賞特別賞授与式が24日、母校の同市立御所見中学校(同市用田)で行われた。

 山田選手は2008年の北京五輪で金メダルに輝いた際、同市初の市民栄誉賞を受賞。今回2度目の金メダル獲得となり、特別賞が贈られることになった。

 鈴木恒夫市長から賞状を受け取った山田選手は「プレッシャーが大きい中で、今回は恩返しの五輪にしようとの思いで戦った。これからも皆さんの勇気と希望になれるよう頑張っていきたい」と述べ、式会場の体育館とオンラインでつながった各教室の生徒へ向け笑顔で賞状や金メダルを掲げた。

 後輩たちとのオンライン交流では、同中野球部の唯一の女子部員だった頃の思い出などを語ったほか、リクエストに応え力強い素振りを披露した。

 また、東京五輪で金メダルを獲得した日本人選手ゆかりの地の郵便ポストを金色に塗り替える「ゴールドポスト」の第1号が同日、御所見郵便局(同)近くにお目見えし、山田選手もお披露目式に駆け付けた。

 メダリストの栄光をたたえるため政府と日本郵便が協力して推進している取り組みで、山田選手は母親へ感謝の思いをしたためた手紙を投函(とうかん)。集まった地域住民からは花束が贈られた。

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