家の在り方を問い直す 古刹で現代アートの展示イベント 10月5日まで鶴林寺

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「0円ハウス」に着想を得たRamoさんの作品=鶴林寺

 兵庫県加古川市加古川町北在家の古刹(こさつ)鶴林寺で、現代アートの作品を展示する「アート・プログラムin鶴林寺 施美(せみ)時間」が開かれている。家の在り方を問い直す大型造形作品など、作家や学生ら19組の約50作品が楽しめる。10月5日まで。(広岡磨璃)

 画廊「ガレリア・プント」(同市加古川町粟津)オーナーの籔多聞さんらでつくる実行委員会が隔年で開き、5回目。新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言期間と重なったため、開催規模は縮小している。

 今回は「0円ハウス」に注目した。0円ハウスは建築家や作家など多彩な顔を持つ坂口恭平さんが、路上生活者の住居を指した言葉。コロナ禍で人々の安心や生活が脅かされる中、家が持つ意味を見詰め直してもらう狙いがある。テーマに即した作品は屋外に3点あり、陶オブジェ作家Ramo(ラモ)さんの作品は、ドラム缶などの廃材を使った三輪車風の造形物。前輪の中には寝床、机と椅子があり、移動しながら寝起きできる家を表現した。

 旧宝物館では、人工知能(AI)が描いた絵画を映像で流すほか、AIの絵画を採点し、新たな作品を生成する体験ができる。9月26日からは、書類を挟むクリップで造形した枯れ山水の庭も境内に登場。10月2日には歌手スーマーさんのライブとイラストレーター村岡ケンイチさんによる似顔絵制作、3日は村岡さんの実演とトークがある。

 9月29日は休み。前売り500円、当日600円。入山料500円(小中学生200円)が別途必要。展示の裏側や作家の声を鑑賞できる配信チケット(2千円)もある。ライブなど一部は別料金。詳細はガレリア・プントのホームページで確認できる。受け付けは境内の講堂で。