【「きんさんぎんさん」超えた!】107歳のウメノさんとコウメさん、ギネスが『世界最高齢の双子のおばあちゃん』に認定!

ギネスワールドレコーズジャパン(東京・渋谷区、本社:イギリス)は今週20日、炭山(すみやま)ウメノさんと児玉(こだま)コウメさんの双子の姉妹を、ギネス世界記録「存命中の最高齢の一卵性双生児」と「史上最高齢の一卵性双生児」に認定したと発表しました。

今月1日時点のおふたりの年齢は107歳300日。
これにより、90年代に国民的人気を博した双子姉妹「きんさんぎんさん」こと、成田きんさん・蟹江ぎんさんの107歳175日を上回りました。
20年ぶりに世界記録を更新したのです。

この報道に対し、ネット上でも数多くの祝福の声が寄せられています。

20年ぶりに「きんさんぎんさん」を超え、世界記録更新!

いま、姉のウメノさんは香川県小豆郡在住で、妹のコウメさんは大分県在住。
ギネスの公式認定証は、それぞれが入居する介護施設のスタッフから手渡されました。

おふたりは1913年(大正2年)11月5日、香川県の小豆島にて、11人兄弟の3番目と4番目(長女と次女)の子として生まれました。

コウメさん(二列目右端)とウメノさん(一列目・左から3番目)

ご家族の話によると、ふたりとも社交的で明るく、くよくよしない性格とか。
もっとも、それぞれ個性はあり、姉のウメノさんは気が強く、妹のコウメさんはおっとりしているそうです。

幼少期はいじめられ「おしん」のよう

コウメさんとウメノさんは幼少期のことを、まるでドラマ「おしん」の世界だったと話していました。
特に辛かったのは、双子であることを理由にいじめられたことだったと言います。

尋常小学校を卒業した後、妹のコウメさんは大分の叔父さんの家へ家事手伝いとして移り住むことに。
ふたりは幼くして離ればなれになってしまいました。

その後、ウメノさんは小豆島で、コウメさんは大分で結婚されたのです。

ふたりで四国霊場八十八カ所を巡礼

【1992年9月撮影】コウメさん(左)とウメノさん(右)

2つの世界大戦も経験しました。
ウメノさんは太平洋戦争末期のある日、家の裏山に防空壕を掘るからと立ち退きを命じられ、家を解体しましたが、すぐに終戦になってしまったと話しています。

別々に暮らすようになってからは冠婚葬祭のとき以外、なかなか会うことができなかったおふたり。
ところが、70歳を過ぎた頃に転機が訪れ、四国霊場八十八カ所の巡礼を一緒に始めることに。
以来、さまざまな巡礼に毎年のように参加してきました。

おふたりは年を重ねるにつれて、「きんさん・ぎんさんを目標にしたい」と話すことも。
しかし、まさか自分たちがその記録を超えられるとは思っていなかったようです。

【白寿を祝う会にて】コウメさん(左)とウメノさん(右)

今月、ギネスの認定証を目にしたウメノさんは、思わず涙を流していました。
コウメさんは現在、この偉業達成を理解するのは残念ながら難しい状態のようです。

「若々しい笑顔が素敵です!」

ギネス公式認定証を授与されたウメノさん(左)とコウメさん(右)

一方、今回のギネス世界記録達成のニュースが報道されると、今週はネット上に多くの祝福の声が寄せられました。

〇昔の双子の方のお名前ってチャーミングですね。きんさんぎんさんしかり、ウメノさんとコウメさんも。この先も記録を更新していっていただければと願います。
〇おめでとうございます!ウメノさんは全然お元気そうで、若々しい笑顔がとっても素敵です!
〇鬼滅の時代をリアルで生きておられたのかと思うと、本当に凄いとしか言いようがない。コロナ禍の世ですが、お二方とも末永く元気に楽しく過ごしてもらいたいですね。

ウメノさん、コウメさん、ギネス世界記録達成、本当におめでとうございます!
いつまでもお元気でお過ごしいただき、自らが持つ世界記録(最高齢)をどんどん更新してもらいたいと思います。

本記事と画像の出典:ギネスワールドレコーズジャパン 公式サイト(文:Masakazu Senda氏)、Yahoo!ニュース コメント欄

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