台風16号が発達しながら北上中、来週後半は日本列島に影響か 26日(日)は晴天エリア縮小、雷雨の所も

 台風16号は発達しながら北上を続けている。予想に幅があるものの来週後半に日本列島に接近するおそれがあり、こまめに最新情報を確認する必要がある。
 26日(日)は近畿~東海・北陸で急な強い雨や落雷などに注意が必要、関東は26日(日)も空気の冷たい1日となりそうだ。

台風16号は今後、猛烈な勢力に 今後の動向に要注意

 強い台風16号は25日(土)午後3時の時点でフィリピンの東海上を西北西へ進んでいる。中心気圧が960ヘクトパスカルまで下がっていて、周辺海域の海水温が約30℃と高いことからさらに発達すると見られる。今後は猛烈な勢力にまで発達しながら北上する予想で、来週後半に日本列島に近づくおそれがある。
 5日先の予報円はまだ日本の南にあり、日本への影響を予測するにはまだ予想の幅が大きい状況だが、台風が離れていてもうねりを伴った高波には注意。台風の動向については、今後も最新情報の確認に努めたい。

西~東日本は26日(日)も雷雨のおそれ

 26日(日)は高気圧をまわる湿った風に加えて、上空に寒気が流れ込む影響で本州付近では大気の状態が不安定になる見通し。
 近畿とその周辺では朝から雨が強く降り、その後は東海や北陸でも所々で雷雨となる見込み。局地的には激しく降るおそれがあるほか、突風やひょうにも注意が必要となる。
 関東は26日(日)もぐずついた空模様で、しっかりとした日差しが期待できるのは北海道・東北北部と九州・沖縄のみとなりそうだ。

 最高気温は東京で24℃と2日連続で25℃に届かない見込み。名古屋も25日(土)より6℃低い24℃の予想で、体調管理に注意が必要だ。
 西日本は28℃前後、北日本は22℃前後で25日(土)と同じくらいの見通し。

来週は徐々に蒸し暑く、後半の天気は台風次第

 この先しばらくは本州付近が雲の通り道となる見込みで、西~東日本ではすっきりと晴れる日は少なく、雨の降る所もありそうだ。
 週後半の予報は台風の進路によって大きく変わる可能性があるため、最新の情報に注意。
 台風の接近に伴って南から暖かく湿った空気が流れ込むようになり、次第に広い範囲で蒸し暑さが復活する見通しだ。

(気象予報士・佐藤俊和)

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