カネミ油症、国が初の健康調査

食品公害、半世紀経て実態把握へ

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「カネミ油症」認定患者に届いた健康調査の調査票

 西日本一帯で1968年に起きた食品公害「カネミ油症」で、国は8月から、認定患者の子や孫を対象にした初の健康調査を始めた。調査票で症状を聞き取る他、油症検診の受診も求め、患者に認定するかどうか判断する。患者側が早期の実態把握を求めてきた。一方、差別や偏見を恐れ周囲に患者と伝えていない人もおり、患者側は「調査に期待しながらも、それぞれが複雑な事情や不安を抱えている」と話す。

 支援団体が子や孫を対象にした調査では、一般成人よりも倦怠感や腰痛などの症状を訴える割合が多かった。国によると、認定患者の子は推定約300人。国は調査票の10月末までの回収を目指している。