中国のR&D費、前年比10.2%増 国家統計局

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中国のR&D費、前年比10・2%増 国家統計局

中国科学院物理研究所懐柔パークの材料ゲノム研究プラットフォーム単結晶薄膜実験ステーションで実験をする研究員。(5月24日撮影、北京=新華社記者/金立旺)

 【新華社北京9月25日】中国国家統計局、科学技術部、財政部はこのほど、「2020年全国科学技術経費投入統計公報」を共同で発表した。同局社会科学文化司の張啓竜(ちょう・けいりゅう)統計師は、研究開発(R&D)費が急増し、企業の主体的役割が際立っているとの見方を示した。

 20年のR&D費は前年比10.2%(2249億5千万元)増の2兆4393億1千万元(1元=約17円)となり、過去最多を更新した。第13次5カ年規画(2016~20年)以降の2桁以上の伸びを継続したが、新型コロナウイルス感染症などの影響を受け、伸び率は前年を2.3ポイント下回った。R&D費の伸び率が名目GDP(国内総生産)の成長率を7.2ポイント上回ったため、R&D費投入度が前年比0.16ポイント上昇の2.4%となり、上昇幅が過去11年間で最も高くなった。

 国際比較で見ると、中国のR&D費は安定の中で上向いている。まず、総量が着実に増加しており、中国のR&D費は米国の約54%、日本の2.1倍にあたり、世界2位を維持した。16~19年の年平均純増量は2千億元で、先進7カ国(G7)の年平均増加額合計の60%に相当し、世界のR&D投資増加をけん引する主要な力となった。次に、伸び率が世界をリードしており、中国のR&D費は16~19年が年平均11.8%増で、米国(7.3%増)、日本(0.7%増)など科学技術力の高い国を大きく上回った。さらに、追い上げが加速しており、世界の主要国・地域のうち、中国のR&D費投入度は16年の16位から12位に上昇し、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均値に迫った。

 20年における企業のR&D費は前年比10.4%増の1兆8673億8千万元で、全国のR&D費に占める割合が76.6%(0.2ポイント上昇)、全国の成長に対する寄与率が77.9%(9.4ポイント上昇)となり、けん引する役割がさらに強まった。地域別では東部地域のR&D費が9.2%増の1兆6517億3千万元、中部地域が12.0%増の4662億9千万元、西部地域が12.4%増の3212億9千万元で、中・西部地域の伸びが4年連続で東部地域を上回り、追い上げが鮮明となった。