【スターダム】ワールド王者・詩美 中野たむに敗れ連覇ならず…彩羽と朱里からは挑戦表明

ワンダー王者・中野たむ(左)に敗れ、優勝決定戦行きを逃した詩美(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」25日の大田区総合体育館大会で、ワールド王者・林下詩美(23)がワンダー王者・中野たむに敗れ、優勝決定戦進出を逃した。

昨年に続く連覇を目指す詩美は、最終戦で中野との王者対決に臨んだ。試合は団体の頂上対決にふさわしいハイレベルな攻防になったが、序盤はパワーで圧倒し、担いだ中野をエプロンからリング下にぶん投げるなど有利に進める。その後も容赦なく原爆固めで投げるなど、中盤以降もリードした。

しかし、倒れても倒れても立ち上がる中野の驚異のタフネスぶりに、徐々に攻め疲れ。終盤、不意を突かれて捕獲されると、変型ドライバーで脳天から落とされると、トワイライトドリーム(変型スープレックス)と畳みかけられて3カウントを奪われた。

勝てば優勝決定戦の可能性が残されていた詩美だが、これによりその可能性は消滅。中野からは「赤のチャンピオン、林下詩美を決勝から引きずりおろしてやったぞ! 赤が最高峰のベルトだって誰が決めたの? スターダムの象徴この白いベルトだし、この聖なる白い王者・中野たむです」と勝ち誇られた。

その後、リーグ戦を制した朱里から12月29日の東京・両国国技館大会での王座挑戦を表明される。そこに詩美はマーベラスのエース・彩羽匠に手を引かれる形でリングイン。彩羽とはリーグ戦で時間切れ引き分けとなっており、10月9日の大阪城ホール大会での挑戦を表明された。

これに詩美は「私も、彩羽匠ともう1回試合がしたい。スターダム最高峰のベルトをかけて試合がしたい」と受諾。果たして詩美は彩羽戦を乗り越え、年末の大一番で朱里を迎撃できるか。リーグ戦を落としたとはいえ、落ち込んでいる暇はない。

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