イートン、有害な燃料蒸発ガスを処理して今後の規制に対応するゼロリーク小型コンボバルブを導入

米ミシガン州ゲールズバーグ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、当社の車両グループが新しいゼロリークのコンパクト・コンボ・バルブを導入したと発表しました。このバルブは、燃料制限通気バルブ(FLVV)と新しいゼロリーク・グレード通気バルブ(GVV)を積層することにより、タンク内の有害な燃料蒸発ガスを安全に排出します。

コンパクト・コンボの重要な利点は、燃料蒸発ガスの透過を低減することです。積層バルブの占有面積をより小さくすることで、タンクに溶接された際の密閉性が高まり、透過率が低下します。

この革新的な構成により製品の占有面積は20ミリ減少し、潜在的な漏出経路が減って、燃料タンク・メーカーの設計の柔軟性が高まります。ゼロリークGVVは、政府が定めたゼロリーク蒸発ガスバルブの要件を全て満たしています。

イートン車両グループの燃料排出量事業部門ディレクターのBrian Contatは、次のように述べています。「イートンの世界クラスの技術チームは、革新的で効率の高い燃料蒸発ガス管理製品の開発をリードしています。燃料蒸発ガス排出量の削減と車両規格の厳格化が進む中、イートンの燃料排出量製品は世界規模の競争優位性を提供し、顧客が今後の排出規制を達成ないし突破する支援をします。」

新しいコンパクト・コンボ技術は給油時の炭化水素排出量を削減する

新しいコンパクト・コンボ・バルブ技術は、車両への給油中の炭化水素排出量を98%の効率で削減します。これにより、メーカーは車両の炭化水素排出基準を駐車中に満たすことが可能になります。

コンパクト・コンボ・バルブには、バルブの機能性を高めてタンクと顧客の両方の要件を満たす独自の設計上の特色が幾つかあります。それには、静的通気状態での液漏れを低減するシールや、部品変更によってFLVVの閉止時の高さを変更できる機能などが含まれます。イートンは、激しい運転動特性によって揺れ動いた液体燃料が漏れる恐れのある車両用途向けに、スロッシング抑制装置の追加機能も提供しています。

Contatは次のように述べています。「用途に応じてFLVVハウジングを短くしたり長くしたりすることで、透過率を最大限削減できます。主給油バルブが閉じ、GVVの閉止時の高さが一定かつ最適化された状態にある場合、遮断バルブ上部に通気するための閉止時の高さの要件を当社は全て満たすことができます。」

ゼロリークGVVは、あらゆる条件下で燃料漏れを防ぐ

GVVが燃料タンク上部に配置されていることにより、走行中や車体が傾斜した状態で駐車している場合など、あらゆる状況において液漏れを防ぐことができます。これは、こうした条件下で燃料タンク内の最適な位置を確保できない競合技術と比較した際、付加的な利点となります。

Contatは次のように述べています。「当社の設計は、顧客がグレードベントを行う自由度を高め、これによりメーカーはゼロリーク蒸発ガスバルブの要件を満たすことができます。あらゆる通常の車両操作や駐車の状態において、確実にベントを行っている必要があります。」

ゼロリーク蒸発ガスバルブに求められるものは、車両の安全性、運転性能、排出量、部品耐久性の仕様を満たすための業界要件です。イートンの新しいゼロリークGVVシーリング手法は、この要件を満たすために基板上にオーバーモールド成形されたエラストマーシールを採用しています。

イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2020年の売上高は179億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約8万5000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。

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