森保監督去就に直結か…久保建英、古橋亨梧ら負傷者続出でW杯予選は大ピンチ

久保建英(左)と古橋亨梧

森保ジャパンが苦境に立たされている。カタールW杯アジア最終予選は10月7日に敵地でサウジアラビア、同12日にホームでオーストラリアと対戦するが、欧州で戦う主力選手が負傷や不振で大幅な戦力ダウンは避けられない状況。ここで連敗することになれば、指揮官の去就問題に発展しかねないと指摘されている。

9月の予選2連戦で大きな存在感を示したMF久保建英(20=マジョルカ)は、22日のレアル・マドリード戦でヒザを負傷し、戦線離脱。自身のインスタグラムを更新し「試合中のワンプレーで膝を怪我してしまい、少しの間チームを離れることになってしまいました。重要な時期にチームと代表の力になれないことはとても悔しいです」と書き込んだ。

9月シリーズでは左サイドで起用されたFW古橋亨梧(26=セルティック)も負傷で復帰は10月中旬の見込みで代表入りは絶望的。MF鎌田大地(25=Eフランクフルト)も不振が伝えられており、MF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)もクラブで定位置を得られていないことから、状態が懸念されている。

Jクラブの強化担当は「確かにケガ人は多いけど(日本代表が)厳しい状況に変わりないからね。予選を見る限り、かなり戦い方を研究されているみたいだし、大迫(勇也)も抑えられちゃっているから。今度はサウジアラビアとオーストラリアとやるけど、W杯出場を争うライバルでしょ。それは相当、難しい試合になる」という。

実際、日本代表は9月にホームでオマーンに敗戦し、格下の中国には勝利したものの、わずか1点しか奪えず物足りない内容だった。そんな中で攻撃陣に不安があれば、強豪との決戦で苦戦は免れない。同関係者は「連敗するようなことがあれば、W杯だって厳しくなる。当然、森保監督のそういう(去就)話が出てくるのは間違いないだろうね」と予測した。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、ネットを中心に指揮官への不満が批判が噴出していることに「采配にいろいろ言うのは簡単なこと。引きずり下ろそうとする人がいるかもしれないが、誰に代わったら確実に勝てる人がいるのか。そんな簡単なことではない」と話していたが、10月の2連戦の結果次第では英断を検討することになりそうだ。

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