河口恭吾さん アフリカ大陸で家族と命のダイナミックさを体感したい【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】

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河口恭吾さん(C)日刊ゲンダイ

【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】

河口恭吾さん(シンガー・ソングライター/46歳)

「桜」のヒットで04年に紅白出場を果たした河口恭吾さんにとって今はデビュー20周年イヤー。コロナ禍の昨年からは意欲的なコラボ企画を配信している。これからやりたいことは……。

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昨年からはゲストとのコラボ作品を手掛けています。第1弾は昨年11月にミュージシャンの浜崎貴司とコラボした「マイ・アイデンティティー」、第3弾が6月の片岡鶴太郎さんに作詞していただいた「ぬれ椿」です。

そして、今月15日の第4弾「Stay Blue」はシンガー・ソングライターの川崎鷹也さんとのコラボ。きっかけは僕のラジオの番組に川崎さんがゲストでいらしてくれたことで、ぜひ一緒にできたらいいなと思いまして。最近はシンガー・ソングライターの活躍が話題ですが、川崎さんは男性ではトップランナーです。

「桜」がヒットし、その後、バラード以外のいろんなジャンルや、興味が向くことを試行錯誤しながら20年間やってきましたが、今はそれでよかったんだと思っています。これからもいろんな自分の中にある方向性を追求していきたいですね。

現在、アルバムを制作中で他の方に作詞を依頼していますが、これは自分の試したい可能性の一つ。自分で詞を書く一方で、自分にはない言葉を歌いたい、新しい世界観を歌いたいという欲求が同時に湧いてきます。

でも、作詞を頼む仕事は難しいですね。自分が書いた詞に対して、レコード会社や事務所のスタッフにダメ出しされ、書き直しすることがあります。「書き直し」と言われた時の気持ちは僕もわかりますから、自分が詞を発注する立場になってみて、伝える難しさを実感します。決まった枠組みの中で、どういうふうに表現してほしいかを、作家の方にどう伝えるかは別の技術だなって感じます。今後もっとそれを磨いていこうと思います。

普段なら日本中いろんなところへ行って、自分の曲を聴いていただくのですが、今はコロナ禍でできないから、改めて日本を音楽で旅してみたいですね。

僕は沖縄が好きで、以前、読谷村に住んでいたこともあります。今でも村の人たちと仲良くしています。読谷村は沖縄中部にある、日本で人口が一番多い村です。琉球陶器の人間国宝を輩出したり、楽器の三線の始祖といわれる「赤犬子」の生誕の地だったり、歴史的文化的に重要な土地柄です。沖縄人としての誇りを持ちながら村を次世代につなげていこうと思っている人がたくさんいます。三線は弾けないけど、なんともいえない音色が魅力的で、行くと最後にはみんなで踊って盛り上がります。

外国にも出かけたいですね。これまでアメリカ、イギリス、アイルランド、中国には行きましたが、今後はアフリカに行ってみたい。

■ワクチンで高熱が出て命の儚さを…

先日、コロナワクチンの2回目を接種後、副反応の高熱で寝込んでしまいました。その時、窓の外でヒグラシが鳴いているのが聞こえて命の儚さを感じました。コロナで死ぬこともありますが、がんや病気で亡くなったり、交通事故で突然命を失うこともあります。生きていくことは改めてゼロリスクではないと考えました。

40代後半、人生の折り返しに入って死ぬまでにやりたいことを聞かれたら、やはりアフリカ大陸に行って、命のダイナミックさを体感したい。人は人生の有限を実感しながら、根源的な命は結局、わからないまま死んでいく。答えが欲しいのではなく、圧倒的なスケール感で命の営みを体中で感じてみたいということ。アフリカの大自然の中で守衛が一人だけいて、グランピングができる場所があると知人から聞きました。そこで家族と一緒に過ごしたいですね。

■欲しかったミニクーパーを即買い

趣味といえば、3年前の夏、ツアー先の高松で中古のミニクーパーを買いました。都内でずっと探していたのですが、高くて、いい車が見つからなかった。

そんな時に高松で宿泊したホテルの隣にたまたまローバーのディーラーがあって、展示してあった95年式のグリーンのローバーミニが気に入り、即買いしました。走行距離は6万キロぐらい。

陸送で東京まで持ってきてもらい、修理できるところは修理して。まだ子供が小さいので、家族4人でギューギューになって乗って、遠出してみたいです。

(取材・文=浦上優)

◆デビュー20周年イヤーのコラボ企画、第4弾リリース「Stay Blue」(シンガー・ソングライター、川崎鷹也とデュエット)

◆コンサート「20th annive.河口恭吾 ALL YOUR SONGS」(12月11日、渋谷duo MUSIC EXCHANGE)