朝晩の冷え込みが秋の訪れを告げる中、栃木県鹿沼市下沢の「下沢やな」では落ちアユの季節を迎えている。
清流大芦川に設置されているやなは鉄製で、長さ約10メートル、幅約4メートル。今季も例年並みにアユが上がる様子が見られているという。
肌寒く、小雨が時折ぱらついた25日は、川遊び客こそ少なかったものの、釣り堀や施設内の池でアユのつかみ取りなどを楽しむ家族連れの姿が見られた。
家族で訪れ、取れたての魚に舌鼓を打っていた宇都宮市駒生町、会社員長谷部寿一(はせべひさかず)さん(42)は「釣りと魚料理を食べに来ました。子どもも楽しんでいます」と話した。
八木澤忠昭(やぎさわただあき)代表(47)は「やなの設置は10月末まで。密を避けながらおいしいアユをぜひ食べに来てほしい」と話していた。