平均年齢50歳!青年会復活へ立ち上がった「昔青年」の思い 沖縄市・泡瀬

 【沖縄】大人から子どもまで多世代の行事、活動に活発に取り組んでいる沖縄市の泡瀬第三自治会(仲眞紀子会長、約2500人)で新たに青年会ならぬ「青年隊」が発足、区内の中心的役割を担いつつある。目標は4年前に活動が停止した青年会の再生と復活だ。

 「エイサーのまち」を宣言し、その本場としての誇りを胸に各自治会の青年会が活躍しているが、同自治会ではリーダー役の不在で活動が停止。この間の事情を憂慮した“昔青年会”の新垣力さん(58)ら平均年齢50歳の有志が立ち上がった。現在メンバーは15人。名付けて「青年隊」。
 これまで区内街路の草刈りなど環境美化作業に取り組んできたが、今年5月の児童福祉週間には子ども会育成会(山城理香会長)と協力してこいのぼり祭り、7月には初の七夕短冊まつりを開催。「コロナ禍の中、細心の感染対策を実施した。子どもたちの歓声、笑顔がはじける光景が戻った」と笑みを浮かべたリーダー格の新垣さん。メンバーの一人、普久原誠さん(49)も「子どもの元気な声が響く地域は活気が出てくる」と手応えを喜んだ。
 青年隊の仕掛け人にもなった仲眞会長は「最近『青年会を再結成できないか』との声が公民館にあった。青年隊の頑張りに発奮したのではないか。早くも反応が出てきた。こんなにうれしいことはない」と言葉を弾ませた。
 新垣さん、普久原さんは「エイサーはできないが、若いメンバーが増えれば青年会復活への後押しになる。僕らも親世代の背中を見てきた。青年隊はそのつなぎ役として活動に取り組んでいきたい」と決意を込め10代、20代の参集を呼び掛けている。問い合わせは泡瀬第三自治会(電話)098(938)4661。
 (岸本健通信員)

© 株式会社琉球新報社