軽自動車の主流は1800mm前後の高い全高に、スライドドアを組み合わせたスーパーハイト系だ。しかし、それ以外にもセダン系やハイト系と呼ばれるクラスも存在する。今回は人気のスーパーハイト系のデメリットを紹介しよう。
軽自動車の枠組みとしてはスーパーハイトのほかにハイト、セダンがある
セダン系はスズキ アルトやダイハツ ミライースなどの車種が存在し、ハイト系は1993年に登場した初代スズキ ワゴンRがパイオニアとなり、しばらく人気カテゴリーとして君臨していた。また、2021年9月に登場したスズキ ワゴンRスマイルも全高1695mmと、ハイト系に属する。スーパーハイト系ばかりに目がいくが、意外にもセダン系やハイト系も充実しているのだ。
スーパーハイト系の価格は200万円超となることも
スーパーハイト系というと、ホンダ N-BOXやダイハツ タント、スズキ スペーシア、日産ルークスなど人気車種の多くが当てはまる。しかし、人気があるからといって飛びつくのは間違いだ。
スーパーハイト系は人気グレードにオプションを選択すると、車両価格が200万円超に至ることもあり、非常に高価なモデルとなる。
200万円ならば上級グレードのコンパクトカーやエントリーグレードのハイブリッドカーなども視野に入るため、予算と相談しつつ選びたいポイントだ。
スライドドアは車重が重くなるため燃費性能にも影響する
子どもや高齢者の送迎など乗り降りがしやすいため、スライドドア機構のスーパーハイト系を選ぶメリットはある。
しかし、スライドドアを持っていることで車重が重くなるため、燃費性能は悪い。そのため、生活の足として実用性を重視する人にはセダン系やハイト系などが経済的に良いと言えるだろう。
車高が高いため横風に弱いこともデメリット
また、スーパーハイト系は全高が高くなっており、つまり重心が高い。そのため、背が高く幅が狭いため横風に弱く、特に高速道路ではフラつきやすくなるというデメリットもある。運転に不安がある人はこの点も注意したい。
子供や高齢者がいる家庭ではスーパーハイトがおすすめ
以上のポイントから、人気だからといってスーパーハイト系に飛びつくのは軽率だ。子供や高齢者がいる家庭にとってはメリットがあるが、日常の足としてクルマを使いたい場合や、高速走行などをメインに使いたい人にはハイト、セダンの軽自動車も購入検討してほしい。
【筆者:MOTA編集部】