中国マイケル・スパバ氏ら釈放 中国への幻想崩れ好感度14%へ急落

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出迎えたドルドー首相と談笑するスパバ氏(右手前) 出典 ジャスティン・トルドー首相公式ツイッター

孟晩舟氏と同時の釈放出国でカナダへ帰国

 

 中国丹東で11年の実刑判決を受けていたマイケル・スパバ氏と北京で拘束中だったマイケル・コブリグ氏が釈放され出国。25日早朝(カナダ時間)にカナダ・カルガリーへ到着し帰国を果たした。

 バンクーバーの自宅に軟禁状態だったファーウェイ副会長の孟晩舟氏の司法取引が成立。釈放出国と同時のタイミングでの釈放出国だった。

 マイケル・スパバ氏の体調や状態をカナダメディアで確認するも具体的な言及は確認できない。しかし、映像や写真を見る限りは、痩せたようには見えるものの、元気そうな姿を確認できる。

 中国でスパイ容疑を担当する国家安全局の過酷な取り調べ環境を考えると、身体的な面だけでなく、メンタルヘルスの状態も心配になるところだ。

「中国が違う世界であることがわかった」トロント大学教授

 カナダ国営のCBCは、トロント大学のリネット・オン教授の話として、「今回の2マイケルの釈放で、中国政府の二枚舌が証明された。中国政府がこの3年近く繰り返し否定してきた人質外交をあっさりと認めたことになる。2人のマイケルは孟の拘束に対する報復で不当に拘束されたことが完全に証明された」と伝え、「今回の2マイケルの釈放で、カナダと中国の関係が改善できるとはまったく思わない。むしろ、私たちは、まったく違う世界に住んでいることが改めてわかった」とリネット教授のコメントを紹介している。

 また、この問題を継続的に報じてきたカナダ紙・ナショナル・ポストは、スパバ氏らと入れ替わるように帰国した孟晩舟氏を「英雄気取りの凱旋帰国」と伝え、中国メディアが「中国の勝利」などと報じていることにも触れ、不快感をにじませている。

 「今回の中国政府による不法拘束によって、トルドー政権やカナダ経済界を覆い尽くしていた北京友好ムードは深い失望に変わり、カナダ人の中国に対する好感度をわずか14%へと急落させた。ついに私たちは、不快な孟晩舟を追放することができた」と伝えている。

 さらに、カナダ人の中国に対する幻想は完全に打ち砕けて、今後元に戻ることはないと強い調子で非難する。

2マイケル氏の今後の証言に注目

 現地時間25日早朝にカルガリーへ到着したマイケル・スパバ氏とマイケル・コブリグ氏は、コブリング氏は、自宅のあるトロントへ向かい滑走路で出迎えた妻や家族と再会した。スパバ氏は、自宅がカルガリーにあるので、そのままカルガリーの自宅へ戻ったとナショナル・ポストは伝えている。

 しばらくは、しっかりと静養して身体、メンタルともに回復へ努めてほしい。3年近くかかったが、無事に帰国できたことは良かったと思う。

 今後、2マイケル氏がどのようなことを証言するのか世界が注目しそうだ。