【ノア】清宮は武藤の閃光魔術に耐えドローで準決勝へ「この1点が大きな意味を持ってくる」

清宮に足4の字をかける武藤

ようやく一矢を報いた。26日のノア後楽園ホール大会で、シングルリーグ戦「N―1 VICTORY」の各ブロック公式戦が行われ、Aブロックで武藤敬司と対戦した清宮海斗(25)は30分時間切れドローに持ち込み、準決勝(10月3日、後楽園)への切符をつかんだ。

3月のGHCヘビー級王座戦で武藤に敗北して以降、長らくスランプに陥っていた若きエースは、再浮上のカギとして打倒武藤を掲げて今リーグ戦に臨んでいた。この日も閃光魔術弾、足4の字固めに苦しみながらも、スリーパー、左腕への集中攻撃で活路を見いだした。終盤は閃光魔術の連打を浴びながらも意地で耐え抜き、3度目の一騎打ちで初めて引き分けに持ち込んだ。

試合後は「勝てなかったけど、負けはしなかった。このリーグ戦、この1点が大きな意味を持ってくると思う」と手応えを口にした。人生をかけて臨むと誓ったリーグ戦制覇まであと2勝。「来週、またここで優勝決定戦。もう一度、俺が取ります」と2018年大会以来の制覇へ決意を新たにした。

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