◆東海大相模9-2向上
これぞエース。東海大相模の求が中盤までスコアボードに0を並べ、勝利の道筋を描いた。「チームの柱として成長してほしい」(原俊介監督)と、託された県大会初先発に「投げたくてうずうずしていた」と右腕をしならせた。
初回、2四球と安打でピンチを迎えたが空振り三振で乗り切った。最速142キロの直球と縦の変化球で緩急を使い、五回途中まで無失点。それでも「守備から流れをつくるのが相模の野球。流れは悪かった」。目指すレベルが高いからこそ、満足することはなかった。
優勝した今春の選抜大会2回戦で先発を任され4回無失点。決勝でも登板し、前エース石田へつないだ。新チームではエースナンバーを背負うも右肩を痛めた。今大会の準決勝まで奮闘した背番号10の庄田に「投げ抜く力がすごい。負けていられない」と競争心をかき立てられた。
豊富な投手陣で神奈川の頂に再び登った。「1番を背負っている以上、勝たないといけない。粘り強い投球がしたい」。新生相模の大黒柱として、関東大会も駆け上がる。