【高校野球・秋季神奈川大会】向上・平田監督 初の甲子園へ「明確な目標できた」

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向上を初の秋季関東大会に導いた平田監督(中央)(立石 祐志写す)

◆向上2-9東海大相模

 「(秋は)半世紀以上、神奈川を出たことがなかった。うれしい限り」。創部56年目で初めて秋関東大会への出場を決めた向上の平田隆康監督(47)は、万感の思いに浸った。

 監督人生18年目。駒大で現役生活に別れを告げ、一般企業に就職した。それでも指導者への夢を諦めきれず、教職免許を取得し28歳で同校監督に就任。大学の3学年先輩で、駒大苫小牧高を甲子園連覇に導いた香田誉士史氏に師事したこともあった。

 毎年100人超の部員を抱える一方、昨年6月に専用球場が完成する前は長年、内野しかない狭いグラウンドだった。だからこそ、「選手個々の能力で勝負するチームじゃない」と組織の一体感を掲げ、コロナ禍でもオンラインによるミーティングを欠かさなかった。

 春夏通じて初の甲子園出場へ、大きな挑戦権を得た。「明確な目標ができた。関東大会まであと1カ月が本当に大事になる」。ほっとしたのもつかの間、勝負師の顔に戻った。