新日本プロレス26日神戸ワールド記念ホール大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、KENTA(40)が石井智宏(45)から3勝目(不戦勝1を含む)を挙げた。
石井と正面から肉弾戦を展開したKENTAは、ブサイクへのヒザ蹴り2連発から張り手のラッシュで攻勢に出る。だがgo2sleepを回避されると強烈なヘッドバットを浴びて形勢逆転を許してしまう。
スライディング式ラリア―ト、延髄蹴り、首折り弾と怒とうの猛攻にさらされ窮地に。しかし垂直落下式ブレーンバスターだけは阻止すると、これまでの真っ向勝負から一転、石井の顔面を金具むき出しのコーナーに強引に叩きつける。そのまま横入り式エビ固めで丸め込み、意表を突く3カウントを奪ってみせた。
「どんな勝ち方であれ、勝たなきゃ意味ないから。勝ったのは俺、負けたのはTOMO(石井)。それ以上でも、それ以下でもねえから」と、勝てば官軍のKENTAの次戦(30日、後楽園)の相手はIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟だ。「まーだドラゴン名乗ってんのか。前も言ったけど、お前は名前に『鷹』が入ってんだからドラゴンはおかしいだろっつの! じゃあなに『ザ・フィッシュこと牛島です』っておかしいだろ、それ! 〝ホーク〟に変えろよ、すぐ! もう明日にでも」と一方的に改名を要求した。
鷹木への敵対心が止まらないKENTAは「あいつだけはね、嫌いなんだよ。いいこと教えてあげようか。俺が『コイツだめだな』って思ったヤツ、だいたいスターになってっから…ってダメじゃねえか、じゃあ! 見る目ねえじゃねえか! どうなってんだ!」と錯乱。「俺が認めてるヤツ、誰か分かる? YOSHI―HASHI…ダメじゃねえかよ! だから! どうなってんだよ! だから、俺が何が言いたいかって言うと…TOMOしか勝たんってこと!」と逆ブロックにも流れ弾を飛ばしつつ、石井をたたえた。