猛烈な勢力の台風16号 1日(金)には非常に強い勢力で関東に接近するおそれも

 台風16号は、最も強いランクの「猛烈な勢力」となっていて、今後はさらに発達しながら北上する見込み。30日(木)ごろからは北東に進路を変え、1日(金)には、「非常に強い勢力」で関東に接近するおそれがある。
 30日(木)~1日(金)は、東~北日本の太平洋側で大荒れになるおそれがあり、台風の動向に注意が必要だ。

猛烈な勢力の台風16号 1日(金)には関東に接近し大荒れのおそれも

 27日(月)午前3時には、台風16号は、最も強いランクの「猛烈な勢力で」で、沖ノ鳥近海をゆっくりと北上中。衛星画像では、台風の中心の目がはっきりし、積乱雲の渦巻きも大きく発達している。
 今後も海水温の高い海上を北上するため、さらに発達し、30日(木)には進路を北東に変えて、1日(金)には、「非常に強い勢力」で関東に接近するおそれがある。30日(木)~1日(金)は、全国の広い範囲で雨が降り、特に東~北日本の太平洋側を中心に雨や風が強まり、大荒れになるおそれがある。予報円が大きいため、進路は定まっていないが、最悪のケースを考えて、台風への対策を今週前半までにしておきたい。

27日(月)近畿~北日本は広く秋晴れ 九州や四国は雨の降る所も

 27日(月)は、東からの高気圧に覆われるため、近畿~北日本は広い範囲で秋晴れになる見込み。日中の気温は、26日(日)より大幅に上がる所が多く、東京都心は24℃、名古屋は27℃まで上がり、この時期らしい陽気になりそうだ。
 一方、九州と中国・四国地方は、高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込むため、雲が広がり、雨が降る所がある見込み。鹿児島の最高気温は32℃で、九州などでは蒸し暑さが続くため、体調管理に注意したい。

今週は台風16号の動きに注意 28日(火)は沖縄で大しけの所も 早めの対策を

 30日(木)~1日(金)は、台風16号の影響で、全国の広い範囲で雨が降り、東~北日本の太平洋側を中心に大雨や強風、高波のおそれがある。27日(月)は、台風の影響で沖縄の海上ではしけて、28日(火)は大しけの所もある見込み。西~東日本の太平洋側でも28日(火)以降は、台風からのうねりが到達する予想。
 なお、台風の進路によっては、影響する地域や時間帯も変わるので、最新の情報をこまめに確認することが大切だ。

(気象予報士・大隅智子)

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