秋の手土産に!幻のサツマイモで作られた『百番屋』の焼芋きんつば

石川県の味覚が満載!おしゃれスイーツから星付きレストランのスペシャリテまで、喜ばれること間違いなしの手土産を紹介する「手土産のススメ」

今回ご紹介するのは、秋の手土産やおもたせにもぴったりな『百番屋』の焼芋きんつばです。

百番屋 東山店

どこか懐かしいけど、新しい。

ひがし茶屋街のほど近く。城北大通り沿いに位置する『百番屋』は、金沢の伝統と現代の感性をかけ合わせた新感覚のお土産が人気のお店。地元の食材や技をふんだんに取り入れたお菓子をはじめ、オリジナルの九谷焼雑貨なども取り揃えています。

また、徳光パーキングエリアに併設された「とくみつTaanTo」でも、百番屋の商品が多数取り扱いされているので、遠出をする際はそちらに立ち寄った方がスムーズかもしれませんね。

とくみつTaanTo

中身だけでなくパッケージにこだわっている所も『百番屋』の魅力のひとつ。ギフトセットなどの箱入り商品は、オリジナルの包装紙でラッピングをしてくれるそうです。

それではさっそく、編集部おすすめの秋の味覚「焼芋きんつば」を紹介してまいりましょう。

焼芋きんつば

焼芋きんつば 880円(4個入)

まずはパッケージ。金沢の伝統的な風景を表現しながら、古臭さを感じないデザイン。これなら年代を問わずに贈ることができそうです。

使用するのは、幻のサツマイモとも呼ばれる石川産の「兼六芋」。サツマイモのお菓子というと蒸したものを使うイメージですが、こちらではあえて「焼き芋」にしているのだとか。

「じっくりと焼き上げることで余分な水分を飛ばし、兼六芋がもつ濃厚な甘みを最大限に引き出しています」と、商品開発担当の大谷さん。

たしかに甘味と香りが際立っていて、まるで焼き立てのサツマイモを食べているような感覚に。しっとりとした果肉の食感も上品で、しみじみと美味しさに浸ってしまいました。

焼芋の香ばしさと濃厚な甘味がたまらない。
つぶつぶ食感の小豆もアクセントとなり、芋の甘みを引き立てている。

ところで「兼六芋とはなんぞ?」という方のために深掘りしてみますと…。

・昭和初頭から数年間、石川県が独自に開発したサツマイモの品種
・小ぶりな生育のため他の品種との競争に負け、いつのまにか市場から消えてしまった
・濃厚な甘さと実の詰まりが再評価され2008年から生産が再開する
・安納芋のルーツなのではないかという学説もある
・栽培が非常に難しく、水はけの良い柔らかな砂地と、粘土質の土がないと育たない

といった感じで、幻のサツマイモと呼ばれる理由がよく分かります。

一度は挫折したサツマイモづくりが時を経て復活する。そんなロマンを感じながらぜひ一度味わってみてください。

しっとりとした濃厚な甘さが特徴の「兼六芋」を使用する。
九谷五彩の絵付けがきれいな「九谷焼ジャーキャップ」も人気。

そんな焼芋きんつばですが、現在は新型コロナの影響で東山店が休業中のため、とくみつTaanToとオンラインストアでのみ販売中とのこと。お芋が美味しいこの季節の手土産にいかがでしょうか?

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百番屋
ヒャクバンヤ
石川県金沢市東山1-3-5
TEL. 076-254-6181
営業時間/10:00~17:00
定休日/不定休
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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