山崎育三郎、趣里、高橋光臣、春風亭昇太、市川実日子が阿部寛主演「DCU」に出演

TBS系で2022年1月スタートの連続ドラマ「DCU」(日曜午後9:00、開始日未定)に山崎育三郎、趣里、高橋光臣、春風亭昇太、市川実日子が出演することが分かった。

阿部寛が主演を務める本作は、水中の捜査に特化した架空の組織・DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)を舞台にしたオリジナルのウォーターミステリー。海上保安庁に新設されたDCUは、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団で、従来の海上水域だけでなく警察の捜査では困難な、危険極まりない日本全国の河川や湖など、あらゆる水中に潜り、隠された証拠を探して事件を解決。“水中未解決事件を解明すること”が、彼らのミッションとなる。DCUの隊長・新名正義を阿部、新名とバディを組む隊員ダイバー・瀬能陽生を横浜流星が演じる。

さらに、本作は、世界的なヒットドラマ「ホームランド」などを手掛ける総合メディア会社のケシェット・インターナショナル社および、カナダを中心に世界市場に向けた革新的なテレビシリーズの開発、制作、配信を手掛ける制作会社、ファセット4メディア社と共同制作するオリジナルドラマとなる。世界的なヒット作を生み出す両者とTBSがタッグを組むことで、日本国内のみならず海外展開も視野において制作される。

山崎が扮(ふん)するのは、DCUと捜査会議などで頻繁に顔を合わせることになる警視庁公安一課の刑事・清水健治。公安の出世頭で、警察が仕切る“陸”の捜査に対して海保のDCUが同等の立場に立つことが許せない男。DCUを煙たがっているが、新名のことはそれなりに認めており、事件解決のためにお互いを利用し合う関係だ。

2015年に阿部が主演した「下町ロケット」以来の「日曜劇場」枠での出演となる山崎は「人生の大きな分岐点となった作品『下町ロケット』。あれから6年が経ち、再び阿部寛さん主演の『日曜劇場』に出演させていただくことを心からうれしく思います」と心境を明かし、「今回は、DCUという水中の捜査に特化した組織が舞台となっていますが、私が演じる清水健治は警視庁公安一課の刑事です。常に阿部さん演じる新名を追いかけ回し、DCUとは別の角度から事件解決に挑みます」と役柄を説明。

そして「海上保安庁の全面協力、海外プロダクションと共同で制作する新しいドラマに今からワクワクしています。阿部さん率いるチームDCU一丸となって、この作品に全力で挑みたいと思います」と意気込みを語っている。

また、趣里は、DCUサイバー班職員として捜査のサポートを担う神田瑠璃を演じる。海上保安試験研究センターにある電子情報分析課の元職員で、DCU発足によりサイバー班に異動。そのサイバー能力は他の追随を許さないほど圧倒的で、そちらの方面からチームをサポートする。新名もその能力には絶大の信頼を置いている人物だ。

趣里は「『日曜劇場』、そして海外プロダクションと共同制作というとても大きなプロジェクトに参加できることを本当に光栄に思います。DCUのサイバー班に所属する神田瑠璃を演じさせていただきますが、事件解決に向けて組織の中でしっかりとコミュニケーションを取りながらアシストできるよう、すべてに全力で向き合っていきたいと思っています。素晴らしいキャストやスタッフの皆さんと共に作品を届けられるよう頑張ります! 楽しみにしていただけたらうれしいです!」とメッセージを寄せる。

そして、DCUの副隊長・西野斗真役を高橋、海上保安庁次長・早川守役を春風亭昇太が担う。西野は、海保でも最も過酷と言われる「特殊救難隊」で隊長を務め、一点のけがれもなくエリート街道を昇り詰めた男。DCUの第一部隊隊長の座を新名に奪われたことに納得しておらず、時に衝突するが、組織を維持することを最優先して副隊長としてチームを支える。早川は海保No.2のエリート上官で、出世欲が強く新たに設立されたDCUを成功に導くことで長官の座を狙っている。何かと目立つ新名のやり方を危険に感じており、機会があればいつでも引きずり下ろすつもりでいる役どころだ。

髙橋は「DCUという全く新しい分野のドラマに、あれこれ想像してとても興奮しています。水中の緊張感やダイナミックな映像と『日曜劇場』の重厚な描写がどんな化学反応を起こすのか、またその中で暴れられると思うと本当に楽しみです。私が演じる西野斗真は、DCUの副隊長で経験も技術も最高レベル。仲間からの信頼もあり絶対的なリーダーという人物。プレッシャーはありますが、日々トレーニングを重ね肉体的にも精神的にも本物に近づけ、見ている方の魂を揺さぶるようなものができるよう準備しています。今から現場に行くのが楽しみです。ハードで危険な撮影になると思うので気を引き締めて臨みたいと思います」と気合十分。

続けて「国内においても多大なる影響力を持つTBSの『日曜劇場』枠のドラマが、世界で力を持つケシェット・インターナショナル社とファセット4メディア社とタッグを組むとどんなことになるのか、想像もできないほど胸が躍っています。私自身、いつか世界で活躍しているスタッフの方々と仕事をしてみたいという思いがありましたので、この『DCU』と共に、新しい景色が見られることを楽しみにしております」と感激している。

昇太は「DCUは架空の組織ですが、組織化されていないだけで水中での事件・事故の捜査に携わっている方たちは実際いらっしゃるわけで、ドラマの設定については十分に納得してもらえるものと思いますし、架空だからこそストーリー展開も自由にできるのではないかと思います」と物語について触れ、「今回の『日曜劇場』でも一癖も二癖もありそうな人の役をいただきました。早川守という人物がどんな人間なのか、どんな行動を起こすのか、僕もまだ分かっていないので、これからの台本を楽しみにしています。普段は落語という、日本語の中での言葉遊びや、日本人独特の世界観が大事にされる仕事をしているので、海外プロダクションとの共同制作と聞いてもどのようなことになるのか想像もつかないのですが…。でも、なんだか面白そう!」と期待を寄せている。

さらに、市川は、DCU科学捜査班班長・黒江真子に扮する。真子は海上保安試験研究センターにある化学分析課の元職員で、DCU発足に伴い科学捜査班の班長に就任した。新名とは古くからの知り合い。さまざまな苦難を共にしたことでいい仲となり、現在は新名と婚約している。

市川は「水というのは、見ているだけで穏やかな気持ちになる時もあれば、その美しさに感動したり、とてつもない恐怖感に襲われることもあります。DCU1話の脚本で描かれる水中では、事件に関すること、人の気持ち、その土地の物語などが描かれ、いろいろな想像をかき立てられました」と物語の感想を語る。

続けて「私はDCUの科学捜査班班長であり、新名の婚約者の役です。そして、今回の大きな制作チームはさまざまな展開を考えていらっしゃるようです。大きな大きな阿部寛さんの瞳を真っすぐ見られるように。心の準備をしていきたいです」と話している。

DCUにはダイバーだけでなくサイバー班や科学捜査班というサポート部門の人間もおり、警察と同程度の独自捜査能力を誇る。だが、それゆえ警察との縄張り争いが起こることもしばしば。新しい組織ならではのぎこちなさや、ほかの組織との軋轢(あつれき)が物語にリアリティーを与えていく。

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