〈なおえつうみまちアート〉 感謝と期待抱き閉幕 夏に「芸術と人のつながり」 うみまちアートクロージングセレモニー

 上越市直江津地区の4会場に現代アート作品を展示した「なおえつ うみまちアート」が26日に閉幕した。同日に会場の一つ、直江津屋台会館(同市西本町4)でクロージングセレモニーが行われ、直江津の夏の一大イベントを締めくくった。

 同イベントは7月31日に同市民対象の前日祭を行い、8月1日に開幕した。アートをテーマに、4会場を周遊することで街ににぎわいを創出することなどを目的にしており、市民団体や学校などが連携した催しを行ってきた。

 クロージングイベントで同イベントキュレーター(学芸員)の鈴木潤子さんが「多くの人たちの協力で作品を作ることができ、守ってもらえた。きょうで終わりだが何かの始まりになれば」とあいさつ。地元を代表して直江津商店連合会の新井康祐会長が「来年も再来年も続けばいいと思う。直江津が芸術の街であり続けてほしい」と思いを話した。

出展作家や実行委員、スタッフらで最後の記念写真を撮影して締めくくった

 同イベント実行委員会の山田知治会長は「芸術で人のつながりができることが分かった。すがすがしい感じが後に残ったことが良かった」と閉会の言葉を述べた。作品の一つ、渡辺英司さんの「小さな屋台」は直江津地区の小学校4校に寄贈された。

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