マラソン引退の大迫氏が新会社「I」を設立! 社名は「常に自分を主語に」のポリシー

大迫傑氏(東スポWeb)

東京五輪の男子マラソンで6位入賞し、現役を引退した大迫傑氏(30)が27日、アスリート育成プロジェクトなどを取り組む新法人「株式会社I(アイ)」を設立したことを発表した。法人設立日は今月15日で、大迫が代表取締役に就任した。

同社が担う事業の柱は「育成」「アスリートマネジメント」「地域活性化」の3つ。未来のアスリートを育成する大学生対象プログラムや大迫が現役時代に培った知見を子供たちに伝えるイベントを開催。また、ランニング文化の醸成を通した地域活性化のコンサルティングに加え、学校やビジネスの現場を対象として教育・研修事業や健康増進事業を推進する。

大迫は「これまでアスリートとして、トラック競技、マラソンを通じてさまざまな経験を重ね、その経験から多くの知見を得ることができました。実は、選手として活動している時から、この知見を社会のたくさんの人たちに届けたいと考えていました」と設立の経緯を説明した上で「ラストランを終えた今、この思いを実行に移すと共に、持続可能なものにするために、このほど、法人を設立することにしました」とコメントしている。

なお、会社名の「I」は「私」および「あなた自身」を意味しているという。大迫は「現役中、『常識を超えている』と私の言動を受け取られることしばしばありましたが、私の中では『超常識』な行動をとること自体が目的ではありませんでした。自分の目標をどうやったら達成できるか。辿りつきたいゴールから逆算して、シンプルに最短距離で向かおうとしたことが、結果的にいろいろな受け止め方を生みました」と振り返り、常に「自分を主語にして、自分の頭で考える」というポリシーが基になっていることを明かした。

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