【WWE】ユニバーサル王者レインズがデーモンに棚ボタ勝利 レスナーとの10・21サウジ決戦へ

〝ザ・デーモン〟フィン・ベイラー(左)にエプロン上のドロップキックを放つローマン・レインズ(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【オハイオ州コロンバス26日(日本時間27日)発】WWEのPPV「エクストリーム・ルールズ」が行われ、エースでユニバーサル王者のローマン・レインズ(36)が〝ザ・デーモン〟フィン・ベイラー(40)を撃破し王座防衛に成功。〝ザ・ビースト〟ブロック・レスナー(44)との10・21サウジアラビア決戦「クラウン・ジュエル」に駒を進めた。

なんでもありルールの一戦に、挑戦者ベイラーは化身の「ザ・デーモン」として登場。無双の暗黒ファイターは特大竹刀攻撃やクロスボディー弾で王者を追い詰めた。

終盤にはレインズがスピアーを決めたが、デーモンはローブローからトペ・コンヒーロ、クー・デ・グラ(ダイビングフットスタンプ)の猛攻。ここでレインズの一族、ウーソズ(ジミー&ジェイ)が介入し、デーモンを場外に引きずり出した。これでレインズはピンチを回避。なお、この試合は反則OKだけに、介入も〝合法〟だ。

ウーソズは合体チョークスラムでデーモンのテーブル葬を狙ったが、デーモンは2人を蹴散らしてジェイをパワーボムで実況席に叩きつけた。ここで息を吹き返したレインズがデーモンをスピアーで急襲。場外フェンスごと破壊する強烈な一発で優位に立った。

だが、デーモンは〝不死身〟だ。急に会場が赤く染まると、倒れ込んだデーモンが心臓の鼓動音とともに復活。赤い照明の中、パイプ椅子攻撃にドロップキックからコーナー上からのクー・デ・グラで勝負に出た。

ところが…ここで突如、ターンバックルが壊れる大アクシデント。最上段ロープが外れ、デーモンはバランスを崩し、リング上に落下してしまった。しかも左脚を負傷したようで、太ももを押さえてのたうちまわった。

まさに「棚からボタ餅」…。大ピンチから一転、千載一遇のチャンスを経たレインズは必殺のスピアー一閃。これが見事に決まって、3カウントを奪った。

王者レインズは試合後、ツイッターを更新。天を指さす写真とともに「Above all else(何よりも)」と投稿した。王座防衛により、レスナーとタイトルをかけたサウジ決戦が正式決定。WWEの頂点の座をかけて、最強ビーストとの大一番に向かうことになった。

レインズvsレスナーのユニバーサル王座戦が行われるPPV「クラウン・ジュエル」は、日本時間10月22日にWWEネットワークで配信される。

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