こんにちは、ソロキャンパーのもめです。今回は、「ソロキャンプ用のクッカーが欲しいけど、いろいろあってよくわからん!」という方向けに、ソロクッカーの選び方とおすすめのソロクッカーを紹介します。"ソロクッカー"とひと言で言っても、素材や形状などさまざま。ぜひ、自分に合ったソロクッカーを見つけるための手掛かりにしてみてくださいね。
ソロクッカーの選び方は? サイズ・素材・収納のしやすさで選ぶべし!
ソロクッカーを選ぶときに注目したいポイントは、3つです。
- サイズ
- 素材・加工方法
- 収納のしやすさ
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
選び方【1】クッカーのサイズは重要 どんな料理をしたいのか想像しながら選ぼう
クッカーのサイズと聞くと、「パッキングのしやすさの話かな?」と思われそうですが、そうではありません。(それも大事だけど)
注目すべきは、クッカーがどのくらいの量の具材を調理できるのか、です。
小さいクッカーは荷物をコンパクトにできますが、たくさんの量の具材は料理できない。大きいクッカーは具材の量が多くても料理できるけど、荷物は大きくなる。
荷物のコンパクトさと料理のしやすさ、どちらを重要視したいのかを考えてみましょう。
ソロキャンプにありがちなのは、「荷物をできるだけコンパクトにしたいから、クッカーのサイズはできるだけ小さくしよう!」と自然と思ってしまうことです。
しかし、クッカーのサイズが小さいと、一気に料理がしづらくなります。
野菜を小さくカットしないとクッカーに入りきらなかったり、パスタを茹でづらかったり、クッカーが小さくなればなるほど、本格的な料理はしづらくなってしまうのです。
当たり前のことを言っているようですが、キャンプ道具を選んでいるときには意外と忘れがちなポイント。
もちろん、「本格的な調理はしないつもり!」という人なら、料理のしやすさは二の次で、コンパクトさを重視してOKです。
ソロクッカーでどの程度の調理をしたいのかを、想像しながらクッカーを選びましょう。
選び方【2】素材によって調理のしやすさは全く違う! コーティングにも注目してみて
クッカーの使い心地は素材によっても大きく異なります。よくある素材は、アルミ・ステンレス・チタンなど。
それぞれの素材の特徴はこんな感じ。
簡単にそれぞれ見ていくと、ソロクッカーを検索するとよく見る素材であるアルミは、軽い・熱伝導性が高い・調理もしやすい・安価といいところが多いです。
アルミ自体は焦げ付きやすいですが、その分、焦げ付きにくくなるコーティング(テフロン加工など)がされているクッカーも多く、加工があれば焦げ付き知らずで扱いやすいクッカーになります。
ステンレスはアルミよりも重めですが、アルミよりも丈夫なので、焚き火でガンガン使うといった用途では大活躍。また、錆びづらいので使い方やお手入れに気を遣うことが少ないのも嬉しいですね。
チタンは、金属としてとっても丈夫で、その分薄く加工できるので、軽いものが多いです。
しかし、チタンは熱伝導性がとても低く、火の当たる部分だけが偏って高温になってしまうため、調理にはあまり向きません。そのため、クッカーよりも、マグカップの素材として選んでいる人が多いかもしれません。
かなりざっくりですが、このようにそれぞれの金属素材によってまったく特徴が異なります。
お湯を沸かすくらいの用途ならチタンでいいかもしれませんが、ソロキャンプで気軽に料理をするなら、やはりテフロン加工がされたアルミが無難です。
このように、「実際にどんなふうにクッカーを使いそうかな?」というのを考えながら選んでみましょう。
選び方【3】ソロクッカーの醍醐味は収納! パッキングや収納のしやすさも考えよう
ソロクッカーを選ぶときに気にしたいもう1つのポイントは、「収納」です。
ここで言う収納は、「クッカーの"中"にどんなものを仕舞えそうか」と「クッカー自体の収納のしやすさ」の2つの意味を持ちます。
例えば、縦型クッカーとメスティン。
この2つのクッカーの違いを見てみると、それぞれ収納の特徴がまったく異なることがよくわかります。
円柱型の縦型クッカーは、中にOD缶やコンパクトなシングルバーナー、同じタイプのクッカーをマトリョーシカのように収納できます。
一方でメスティンは、四角いので汎用性高め。小さい五徳やカトラリー、調味料など、さまざまなものを効率よく収納しやすくなっています。
また、リュックなどにクッカーを収納するときには、丸い縦型クッカーだと、ほんの少しですがデッドスペースが生まれてしまいます。
一方で、メスティンは角ばっているので、テトリスのようにかっちり組み合わせて収納しやすいという特徴を持ちます。
「クッカーの中にはどんな道具を入れると便利かな…」「自分の荷物にパッキングするとしたらどんな風になるかな…」というように考えながら、クッカーを選んでみるのも大切ですよ。
ソロキャンプ向きのクッカーにはどのような種類がある? 種類別おすすめクッカー5選
実際には、どのようなタイプのソロクッカーがあるのでしょうか。
今回は私の独断と偏見により、次の5つのタイプのクッカーを選別してみました。
- 縦型クッカー
- 浅型クッカー
- 角型クッカー
- フライパン
- メスティン
クッカーによって向いている料理が異なるので、「自分ならどんな料理をするだろうか…」と想像しながら読み進めてみてくださいね。
【縦型クッカー】入れ子のようなパッキングが楽しい! 「イージークックNS ソロセットM」
「縦型クッカー」の大きな特徴は、収納の観点における、OD缶との相性の良さです。
そんな縦型クッカーのおすすめとして、私がキャンプを始めてからずっと愛用してるPRIMUS(プリムス)の「イージークックNS ソロセットM」を紹介します。
容量は約900ml・焦げ付きにくいNS(ノンスティック)加工・強度アップのハードアノダイズド加工など、使いやすさがピカイチのソロクッカーです。
しかも、クッカー内には250サイズのOD缶がぴったり入るので、コンパクトなバーナーとあわせて「これさえあれば調理できるセット」を作れるのも嬉しいポイントです。
縦型クッカーは、炒め物などやりづらい調理はありますが、炊飯・パスタ・煮物・汁物など基本的には何の調理でもこなします。
特に得意なのは、ひとり鍋やカレーなど。NS加工がされている分、加工が剥がれないよう扱いには少し気を遣いますが、最初の1つにおすすめのソロクッカーですよ。
▼イージークックNS ソロセットMを使ったソロキャンプ鍋料理特集はこちら!
【浅方クッカー】深型よりも調理がしやすい! 「アルミパーソナルクッカーセット」
縦型クッカーと同じような円柱型ですが、先ほど紹介したものよりも鍋の深さが浅いものを「浅型クッカー」としてご紹介。
たとえば、スノーピークの「アルミパーソナルクッカーセット」が浅型クッカーに当たります。
先ほど紹介した縦型クッカー、比較的なんでもできるのですが、深底なので少し調理しづらいシーンや、食べづらさを感じるシーンがあるんですよね。
縦型よりも少し浅めなこちらのクッカーは、小さめな鍋のような感覚で使用でき、カレーやラーメンなどの調理がしやすい。しかも、浅い分、クッカーから直接食べやすいのも嬉しいポイントです。
また、スノーピークの「アルミパーソナルクッカーセット」は、合計で4つのクッカーがセットになっているので、料理によって使いやすいサイズのクッカーを選べるのも良いですね。
ただし、焦げ付きにくくなるような加工はされていないので、調理時はしっかり熱してから調理し始めたり、十分に油を引いたりするのを忘れないようにしましょう。
【角型クッカー】袋ラーメン調理の最適解?! 「山クッカー 角型 3」
四角いクッカー「角型クッカー」も、人気なタイプのクッカーです。角型クッカーがなぜ人気なのかというと、袋ラーメンがそのまま入るから!!!
「そんな限定的な…」と思うかもしれませんが、インスタントラーメンなどの袋めんは、簡単でソロキャンプにちょうど良い料理です。
最初に挙げたような縦型クッカーでは袋麺がそのままでは入らないので、半分に折るなどして無理やり入れて茹でます。
それが、UNIFLAMEの「山クッカー 角型 3」ならそのまま入っちゃうから嬉しい。
しかも、フライパンもセットになっていて、これさえあればさまざまな調理が可能です!その上、セットになっているクッカーすべてがとても気持ちよくパッキングできちゃいます。
四角い形状によってリュック内でもデッドスペースが生まれにくい、収納のことまで工夫された、良いソロクッカーですよ。
【フライパン】炒め物やパスタもお手の物! 「ライテックセラミックフライパン」
もしあなたが「炒め物やパスタ料理にガチりたい!!」、そんな風に思っているなら、フライパンを買いましょう。
PRIMUSの「ライテックセラミックフライパン」は、内径20cmと他のソロクッカーよりも大きめです。
フライパンなので、煮物や汁物には向いていません。しかし、直径が小さいクッカーが少し苦手な炒め物やパスタは、大の得意です。
フライパンを軽く振りながら調理もしやすいので、他のクッカーよりも本格的なパスタ料理や炒め物を楽しめるはずです。
もちろん、縦型クッカーやメスティンでもパスタや炒め物を作れはするのですが、やっぱり少し調理しづらいんですよね。
料理をより本格的に楽しみたいという方は、ぜひフライパンも使ってみてください。
今回紹介しているライテックセラミックフライパンは、NS加工もばっちりされていて焦げ付きにくいので、より気軽に炒め物ができますよ…!
【メスティン】パッキングしやすい四角い飯盒! 「メスティン アルミクッカー コーティングタイプ」
「メスティン」とは、主に四角い形状の飯盒のことを指します。熱伝導性の良いアルミを使い、均等に熱が伝わる四角い形状から、お米が美味しく炊けると大人気のクッカーの一種です。
米を炊くだけでなく、パスタ料理や煮物、なんと蒸し料理までこなせてしまうポテンシャルを持っているのもメスティンの特徴です。
そんなメスティンの中で今回紹介するのは、FIELDOOR「メスティン アルミクッカー コーティングタイプ」。
メスティンといえば「トランギア」が有名ですね。しかし、私はキャンプでは焦げ付きなどのストレスを感じないのが重要だと考えているため、焦げ付きにくいテフロン加工がされている、FIELDOORのメスティンを使っています。
特に、1人分の調理や野外での火の扱いなどに慣れていないような初心者の方の場合、食材がくっつきづらいコーティングがされているクッカーのほうがストレスフリーに料理を楽しめるはずです。
専用網を使えば蒸し物だって簡単にこなせるので、ソロキャンプの調理の幅が広がりますよ。
▼詳しいレビューはこちらもチェック!
【ギアレビュー】FIELDOORのメスティンの特徴は?NS加工のメリットデメリットもご紹介 - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
料理はソロキャンプの楽しみの1つ! ぴったりなクッカーを見つけて自分だけのキャンプを楽しもう
今回は、ソロクッカーの選び方と、さまざまなタイプのおすすめソロクッカーをご紹介しました。
クッカーとひと言で言っても、形状や素材、大きさなどはさまざまです。
そんな中から自分に合ったクッカーを選ぶときに重要なのは、やはり「ソロキャンプでどんな料理をしたいのかを考えること」です。
ソロキャンプでどのくらい料理に比重を置くのかは、人によってまったく異なるものです。
「食事はカップラーメンやレトルトで済ませて、それ以外のことも楽しむんだ…!」という人や、「ソロキャンプのメインイベントは料理でしょ!」という人など、本当に多種多様。
その日の気分によって変わる人もいます。(私はこのタイプです笑)
クッカーに限った話ではありませんが、ぜひ自分がどんなタイプのキャンパーなのかを考えながら道具を選び、自分だけのソロキャンプを楽しんでくださいね。
せっかくの自分だけの時間なのですから、自分が思いっきり楽しめるような道具選びをしていきましょう!