パナソニック、ベトナムに新工場 東南アジアの換気扇生産

パナソニック エコシステムズ(愛知県春日井市)とパナソニック ライフソリューションズベトナム(ベトナム)は、ベトナムのビンズオン省に新工場を建設した。10月13日から天井扇、換気扇の生産・出荷を開始する。ベトナムにおける同商品分野の工場は、パナソニックグループ初。

ホーチミン市中心部より北方に位置する同工場では、ベトナム市場向けの天井扇を生産。来年度にはベトナムおよびアジア、中東などへ輸出する換気扇へと拡大する。東南アジアにおけるIAQ(室内空気質)関連機器の主力生産拠点として展開し、25年度の生産台数を約300万台、20年度の約1.5倍に拡大するとした。

23年度には、各国の生活様式とニーズに合った商品開発を行う室内空気質ソリューションの研究開発部門(R&D)を設置し、開製販一体型の工場を目指す。工場の敷地面積は4万9995m2、延床面積は2万4066m2。投資額は約50億円。

近年、換気など空気質に対する関心が世界中で高まり、換気扇など室内空気質関連機器の需要が増大していることから、同社では2019年10月から新工場の建設を開始。高品質でエネルギー効率に優れた室内空気質に関連する機器やソリューションをベトナムやアジアなどグローバルに供給し、健康で快適な室内環境を提供するとしている。

© 株式会社新建新聞社