南海りんかんバス、Visaタッチ決済の実証実験を開始 10月1日から

高野山内、山麓の路線バスで、Visaタッチ決済による実証実験が10月1日から始まる。アフターコロナを見据え、海外で普及しているVisaタッチ決済を観光バス路線に導入することで、環境整備課題を探る狙い。期間は12月12日まで。

実証実験は、南海電気鉄道株式会社と路線バスを管轄する南海りんかんバス株式会社のほか、三井住友カード株式会社とビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社、QUADRAC株式会社、株式会社小田原機器が連携して実施。南海電鉄16駅を対象にした、Visaタッチ決済とQRコードによる「南海デジタルチケット」の実証実験の実施を受けた環境整備の一環という。

今回、観光バス路線と南海デジタルチケットにて、Visaタッチ決済を利用した実証実験を同時に実施することにより、国内で初めて鉄道から観光地までのバスの乗り継ぎ利用がVisaタッチ決済で完結するという。

実証実験では、Visaカードを使い、乗車運賃をその都度決済できる。Visaのタッチ決済機能のあるカードやスマートフォン、ウェアラブルを乗車時と降車時に専用読み取り端末機にかざすと、乗車区間に応じた運賃が精算される。

Visaのタッチ決済の利用履歴については、QUADRAC社が提供するQ-moveサイトにアクセスし、マイページでの会員登録手続きを行った後に確認できる。

路線バス周辺では、官民でつくる紀伊半島外国人観光客受入推進協議会が10月1日、高野山エリアの電車やバス、観光施設などの予約、決済をスマートフォンで一元化するMaaS事業「KiiPass Koyasan(キーパス高野山)」をスタートさせる予定。MaaS事業との相乗効果で、高野山路線バスでのVisaタッチ決済の利用が進むと予想される。

類似事業では、横浜市営バスの一部路線で同日にVisaのタッチ決済を利用した運賃収受実証実験が始まることになっている。

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