中井やまゆり園の暴力疑い 神奈川県、職員ら再調査へ

神奈川県庁

 神奈川県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で職員が入所者に暴力を振るって骨折させた疑いがある問題で、県は27日、関係する職員らを対象に再調査する方針を示した。

 県などによると、2019年7月、施設内の床に横になっていた20代の男性入所者が右の鎖骨を折るけがを負っていたことが判明。内部で「男性職員が洗濯物などを運ぶカートを肩にぶつけたのではないか」といった指摘もあったが、園側は「職員はヒアリング調査に否定しており、他の入所者がけがをさせたと推測される」としていた。

 県はこうした疑いが報道されたことを受け、27日に記者団の取材に対応。事故として隠蔽(いんぺい)したとの指摘は否定したものの、再調査を行い、結果を公表する考えを表明した。

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