豪華列車「なごみ(和)」運転など JR東日本水戸支社と茨城県が「いばらき秋季観光キャンペーン」

オールグリーン車で編成され、ツアー列車として運行されるJR東日本の「なごみ(和)」(写真:Jun Kaida / PIXTA)

行楽の秋。新型コロナの新規感染者数が減少に向かう中、鉄道事業者各社は秋季の観光キャンペーンに力を入れる。もちろん十分な感染対策を取りながら――。

JR東日本水戸支社と茨城県は2021年10月1日から、茨城県全域が対象の「いばらき秋季観光キャンペーン」を展開する。期間は同年12月5日までで、「アウトドア」、「食」、「新しい旅のスタイル」の3つをテーマに、豪華版キャンプのグランピングなどニューノーマル(新しい日常)の観光を実践する。

「山」(左)、「海」の2パターンを用意したいばらき秋季観光キャンペーンのポスター(画像:JR東日本水戸支社)

茨城県の地元が観光メニューを用意。JR東日本が送客を受け持つ役割分担は、JRグルーブと地元共催のディスティネーションキャンペーン(DC)と同様だ。

鉄道の話題では11月20日、ハイグレード車両としてファンに人気のE655系電車「なごみ(和)」が、ひたち路を走る。「いばらき県北周遊プラン」などの旅行商品として、上野ー水戸―高萩・日立間を往復する。日帰りツアーとして、「あんこう鍋の昼食」、「アクアワールド茨城県大洗水族館」などを設定する。

もう一つの目玉は、観光列車「越乃shu*kura(こしのシュクラ)」が水戸支社管内に乗り入れる、11月16、17日の「水戸線shu*kuraの旅」。運転区間は大宮―友部(17日は水戸)間だが、通常の常磐線でなく、水戸線を走行する。越乃shu*kuraはJR新潟支社の観光列車で、キャンペーンを機に関東遠征する。

鉄道ファン向けでは期間中の土曜日と休日、企画きっぷの「ときわ路パス」を購入して指定駅で提示すると、先着合計6000人に、過去に走ったヘッドマーク掲出の列車の写真を使った「オリジナル鉄カード」をプレゼント。ニューノーマルの観光では2021年8月、茨城県石岡市のキャンプリゾート「花やさと山」にオープンしたグランピング施設に滞在する、鉄道利用の手ぶらキャンプ「トレキャン~Train Camp」を用意する。

地元・茨城県側の企画も、「IBARAKI CAMP AUTUMN FESTA 2021」(2021年11月6~7日、涸沼自然公園キャンプ場〈茨城町〉)など多彩。JR水戸支社、鹿島臨海鉄道、関東鉄道、ひたちなか海浜鉄道、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)の茨城の鉄道5社が共催する、「帰ってきた!駅長対抗!いばらきの魅力総選挙」も実施される。

記事:上里夏生

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