甲子園決勝を戦った“智弁”の3投手も志望届は出さず
2021年の「プロ野球志望届」の提出が27日に締め切られた。高校生は159人が公示され、10月11日のドラフト会議で指名を待つ。その一方で、プロからの注目選手を受けながら、志望届を出さなかった選手もいる。27日時点で志望届提出が公示されなかった主な高校生をピックアップした。
○智弁和歌山・中西聖輝投手
最速147キロ右腕。縦に落ちるスライダーやフォークを投げ分ける。智弁和歌山のエースとして今夏の甲子園では3試合に登板。奈良・智弁学園との決勝戦では、6回を5安打無失点、8奪三振で甲子園制覇に貢献した。
○智弁和歌山・徳丸天晴外野手
高校通算42発の右の長距離砲。智弁和歌山では1年春から4番を務める。今夏の奈良・智弁学園との甲子園決勝では、8回にダメ押しの適時二塁打を右翼に放ち、優勝に貢献した。
○智弁学園(奈良)・西村王雅投手、小畠一心投手
智弁学園のダブルエース。西村は最速139キロだが、90キロ台のカーブを投じる技巧派左腕。小畠は、最速145キロの本格派右腕。今夏は2枚看板として、智弁学園初の夏の甲子園準優勝まで導いた。
○北海(北海道)・宮下朝陽内野手
182センチの強打の大型内野手。1年夏から4番を務め、3年時には主将として春夏の甲子園出場に貢献。夏の甲子園では初戦で神戸国際大付(兵庫)に1-2で敗れたものの、自身は2安打を放った。
○仙台育英(宮城)・伊藤樹投手
最速149キロで、スライダー、カーブ、スプリットを投げ分ける。1年の夏の甲子園から登板し、3年春の選抜では、高知・明徳義塾を相手に5回1/3を無安打で抑えた。最後の夏は仙台商に敗れ、甲子園出場は叶わなかった。
大阪桐蔭の154キロ右腕や、兄にNPB戦士を持つ選手も提出なし
○大阪桐蔭・関戸康介投手
最速154キロの本格派右腕。高知・明徳義塾中時代に軟式球で146キロを計測し、大阪桐蔭に進学後は1年秋からメンバー入り。2年の夏に154キロを計測していたが、今春の甲子園では1回1/3を3失点。最後の夏は登板なしに終わっていた。
○早実(西東京)・清宮福太郎外野手
182センチ、96キロの恵まれた体躯から広角に打球を飛ばす右の強打者。兄は日本ハムの清宮幸太郎内野手。1年夏からベンチ入りし、3年時には主将も務めたが、甲子園出場は叶わなかった。
○明豊(大分)・太田虎次朗投手
巨人の太田龍投手を兄に持つ141キロ左腕。今春の選抜時には、志望届を提出した京本眞投手と2枚看板として活躍。チームを準優勝に導いた。
○盛岡大付(岩手)・金子京介内野手、松本龍哉内野手
盛岡大付が誇る左右の強打の内野手。松本は高校通算64本塁打で、最後の夏は主に「1番・三塁」に座った。金子は、187センチ、93キロの右の大型スラッガー。今夏の岩手大会で5試合全てで本塁打を放ち、1大会の最多本塁打記録を塗り替えた。ともに大学進学を表明している。(Full-Count編集部)