幼生放出、アワサンゴの生態 山口・周防大島沖、藤本さん動画撮影

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ニホンアワサンゴが幼生を放出する瞬間(藤本さん提供)

 山口県周防大島町沖に群生するニホンアワサンゴが体内から幼生を放出する動画を、環境省の自然公園指導員藤本正明さん(67)が撮影した。

 ニホンアワサンゴは体内で幼生を育てた後、放出する保育型サンゴ。19日午後1時ごろに撮影した。放射状に伸びた緑色の触手の中央の口と呼ばれる部分から、約1ミリの大きさの米粒のような幼生が約1分ごとに出てくる様子を撮影した。

 藤本さんによると、放出された幼生は1週間、海を漂った後、海底に着生する。順調なら11月には小さな骨格から触手をのぞかせるという。「放出の瞬間を撮影しようと9月上旬から潜って4回目でやっと撮影できた。元気に育ってほしい」と話している。

 同町沖は国内最大級の約3千平方メートルの群生地が確認され、2013年に環境省の海域公園地区に指定された。昨年、約6割が大量死している。(川井直哉)