コロナ禍でこそ気を付けたい!座りっぱなしによる健康被害

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新型コロナウイルス感染症の影響により普段の活動量が減少、活動自粛やリモートワークの導入により、座っている時間の増加している方が多くなってきています。
また、これに伴い座りっぱなしによる健康被害が問題視されています。
今回は座りっぱなしによる身体へ及ぼす影響を見ていきます。

世界的に見ても日本人は座りすぎ?

20か国を対象に平日の総座位時間を調査したものがあります(Bauman A et al,Am J Prev med 2011より)。
その中で日本は総座位時間第1位(総座位時間7時間)でした。
皆さんは1日何時間座っていますか。

<参考>
・7時間(日本、サウジアラビア)
・6時間(台湾、ノルウェー、リトアニア、香港、チェコ)
・5時間(スウェーデン、スペイン、カナダ、ベルギー、アルゼンチン)
・4時間(アメリカ、ニュージーランド、中国、オーストラリア)
・3.5時間(インド)
・3時間(コロンビア、ブラジル)
・2.5時間(ポルトガル)

データで見る座りっぱなしが危険な理由

働く世代にとって関連性の高いデータを4つご紹介します。

① 1日の座位時間が長いほど糖尿病リスクが高まる

座位時間が長い人程インスリン抵抗性の批評であるHOMA-IRが上昇することが言われています。
(Honda T et al,J Diabetes Inbesting 2019)

② 座りっぱなしの時間が長いとメタボに2.9倍なりやすい

30分以上継続して座っている時間が長いと、少ない人にくらべてメタボ発症リスクを2.9倍高めるといわれています。
一方、1日のトータルの座位時間や30分未満の短い座位時間はそれほど影響はありませんでした。
(Honda T et al,BMC Public Health 2016)

③ 仕事中の座位時間が長いほど2年後のメンタルヘルスが悪化しやすい

座位行動を仕事中、余暇のスクリーンタイム(テレビ視聴やパソコンなどの利用時間)、余暇の日スクリーンタイムの3つに分けて分析すると、仕事中の座位時間が長い人ほど2年後のメンタルヘルスが悪化しやすいとされています。
また、1週間の残業時間が5時間以上の人も5時間未満のほとんど残業していない人も、仕事中の座位時間が長いほど2年後のメンタルヘルスが悪化していることもわかりました。
(Kai Y et al,JPFSM 2017)

④ 座りすぎの中年就労者はワーク・エンゲイジメントが低い

特に40~50歳第では、座位行動が多い人は少ない人にくらべ、ワーク・エンゲイジメントの尺度である「仕事への活力・熱意・没頭」の3要素が低いと考える人が4割~6割も多い結果になりました。
(Ishii K et al,J Occup Environ Med 2018)

座りすぎを解消する取組み

組織として座り過ぎを解消する取組みとしては、従業員が自然と立ち上がる頻度が増えるようオフィス環境を整えることが大切です。
コピー機などは遠すぎず近すぎない、少し歩いたら使用できる場所に配置したり、座席間隔を広めにとるなどの工夫をお勧めします。
また、立ち会議の導入や決まった時間の体操、イベントなどもお勧めです。
在宅勤務者など個人でできることもあります。
在宅勤務の場合つい長時間座って作業する時間が長くなってしまいます。
そのため、1日のスケジュールに「立ち上がる」時間を事前に入れることをお勧めします。
つい忘れてしまうという人はスマホのアラーム機能を活用し管理するのもいいかもしれません。
ぜひ、できるところから「立ち上がる」ことを意識し健康増進を図ってみてください。

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