【大学野球】日本一・慶大の主将や東都の2冠王も 志望届を提出しなかった主な大学生

慶大・福井章吾(左)と国学院大・山本ダンテ武蔵【写真:小林靖、中戸川知世】

東都リーグで春2冠の山本ダンテ武蔵や慶大の主将・福井章吾らも提出せず

2021年の「プロ野球志望届」の提出が27日に締め切られた。高校生は159人、大学生は139人が公示され、合計298人が10月11日のドラフト会議で指名を待つ。その一方で、プロに注目されながらも、提出しなかった選手がいる。27日時点で志望届提出が公示されなかった主な大学生をピックアップした。

○国学院大・山本ダンテ武蔵外野手

大阪桐蔭高で4番に座り、2017年春の選抜優勝に貢献したスラッガー。国学院大入学後は怪我に苦しんだが、4年時に復活。春の東都リーグでは、打率.364、5本塁打、17打点で、本塁打と打点の2冠。全日本大学選手権でも富士大戦で本塁打を放つなど、ベスト8進出に貢献した。卒業後は社会人で野球を続ける。

○慶大・福井章吾捕手

慶大の主将で捕手。大阪桐蔭高時代は選抜優勝に貢献した。同高史上初めて慶大に進学し、今年6月の全日本大学選手権では、主にクリーンアップを務め日本一に貢献した。

○早大・山下拓馬投手

最速148キロ右腕。埼玉・早大本庄高から早大に進学。高校時代は無名だったが大学で力を伸ばし、今春リーグ戦から抑えとして活躍。一方で右膝を痛め、9月20日の立大との2回戦では右肩を肉離れと、怪我に苦しんでいる。

○立大・太田英毅外野手

2016年春に奈良・智弁学園高で選抜優勝に貢献。高校時代は主に3番に座り、通算31本塁打。立大では、1年秋からベンチ入り。2年秋には打率.364と好成績を残したが、その後は結果を残せなかった。

○青学大・泉口友汰内野手

守備が持ち味の巧打の内野手。大阪桐蔭高時代に、1学年下のロッテ・藤原恭大外野手、中日・根尾昂内野手らとともに、春の選抜で優勝。青学大に進学後は4年春から主将も務めた。

151キロ右腕の共栄大・小向も、全日本大学選手権では登板機会なし

○共栄大・小向直樹投手

最速151キロの本格派右腕。埼玉・桶川高出身。2年春から登板し、エースにまで成長。4年の春季リーグ戦前に腰を痛めた影響で、全日本大学選手権では登板しなかった。共栄大初のプロ入りが期待されていた。

○青学大・森圭名投手

最速151キロの右腕。富山第一高では2016年夏に甲子園出場し、青学大に進学。昨秋に1部復帰したチームで、今春は3勝をマークし、秋にも中大戦で1安打完封勝利を収めた。

○東海大・高杉勝太郎投手

最速149キロの右腕。北海道・東海大札幌高から東海大に進学し、2年秋から主戦投手として登板。2勝を挙げたが、3年時には、新型コロナウイルスの影響で春は中止、秋は大学の不祥事で途中で出場辞退したため、わずか1勝に終わった。社会人で野球を続けることを表明。

○東北福祉大・綱脇慧投手

最速142キロの技巧派右腕。埼玉・花咲徳栄高時代には、中日・清水達也投手、西武・西川愛也外野手らとともに夏の甲子園を制覇。仙台六大学リーグでは、2年の秋に仙台大相手にノーヒットノーランを記録している。(Full-Count編集部)

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