東急、実質再生可能エネルギー100%のタワマン発表

東急(東京都渋谷区)と伊藤忠都市開発(東京都港区)は、実質再生可能エネルギー100%の電力を利用した、免震構造の分譲タワーマンション「ドレッセタワー武蔵小杉」(神奈川県川崎市)を2024年5月に竣工すると発表した。2022年1月にはモデルルームをオープン予定。東急によると、分譲タワーマンションにおける実質再生可能エネルギー100%利用は、日本初という。

地上23階建て、総戸数160戸(非分譲住戸4戸含む)。“ひとつ先を住まう”をコンセプトに、脱炭素社会への貢献や新しい働き方・暮らし方など、次世代のライフスタイルに対応した住宅の提供を目指す。全住戸・共用部の電力は、ネクストパワー社(東京都中央区)が高圧一括受電方式で提供する、非化石証書を利用した実質再生可能エネルギー100%の電力を利用。共用部の一部には太陽光発電による電力を使用するほか、非常時に使用可能な蓄電池も備える。また、電気自動車(EV)対応の機械式駐車パレットを複数台導入する。

「和」をコンセプトにした共用施設“ENGAWAラウンジ”には、テレワークが可能な個室ブースを複数設置。屋上テラス“ルーフトップラウンジ”は、「空の仕事場」をテーマにしたWi-Fi完備のワークスペースのほか、キッズスペースや大型LEDモニター併設のシネマラウンジを設置し、多様な生活シーンで利用できる空間とした。

この他、エントランス・エレベーターには、非接触で解錠可能な「顔認証システム」を導入。住戸部分では、外出先からスマートフォンで家電操作ができるスマートホームサービスが利用できるほか、テレワークやリフレッシュ空間など、多様化するライフスタイルに対応する間取り変更のメニュープランを用意している。

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