西日本豪雨で爆発事故発生の朝日アルミ産業(株)[岡山]が破産

※画像は実際の企業と関係はありません

 朝日アルミ産業(株)(TSR企業コード:710003226、法人番号:4260001015793、総社市下原1430-1、設立1980(昭和55)年9月、資本金2000万円、川田誠社長)は9月9日、岡山地裁倉敷支部に破産を申請し9月15日、破産開始決定を受けた。破産管財人には大林裕一弁護士(大林・松井法律事務所、岡山市北区蕃山町3-7、電話086-221-0221)が選任された。
 負債総額は約54億円。

 非鉄金属のリサイクル事業を手掛けるアサヒセイレン(株)(TSR企業コード:570002958、法人番号:7122001017599、大阪府八尾市)の全額出資により設立され、アルミニウム精錬鋳造再生を手掛けていた。親会社の生産計画に沿って運営され、ピークの2015年8月期は売上高約56億9100万円を計上していた。
 しかし、2018年7月の西日本豪雨の際に浸水によって工場で爆発事故が発生、爆風によって周辺住民等に多大な被害が及んだ。その後、事業を停止し親会社主導のもとで被害者対策室を立ち上げ、一部の少額被害者に対しては資産売却や親会社からの借入金による補償を進めていた。
 なお、2021年1月には業務上過失傷害、業務上失火で書類送検されていた当社の役員などは嫌疑不十分で不起訴となっている。

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