服飾新ブランド立ち上げ 足利のエコツー技術研究所 デザイナー宮本さん「足利製」にこだわる

「Tоrch」の第1弾製品のアウター(提供写真)

 【足利】アパレル事業に新規参入したエコツー技術研究所(通3丁目)は27日までに、新たな服飾ブランド「Torch(トーチ)」を立ち上げた。足利の繊維産業に再び灯をともしたいと「メードイン足利」にこだわり、市内の3業者とタッグを組んだ。デザイナー兼ディレクターには市出身の宮本(みやもと)あかりさん(26)を迎えた。第1弾の製品は「nagomi」シリーズと題し、和服の機能性を生かした2タイプのアウターとした。先行販売の評判は上々だ。

 トーチというブランド名には、未来を照らし、人の心に灯をともしたいという願いを込めた。今後も「もっと素直になれる服」をテーマに、頑張りすぎないライフスタイルを提案する。

 製品化に当たっては市内の田野商店など、繊維関連の老舗業者ら3社とコラボレーション。宮本さんのデザインを基にした型紙起こし、生地の調達、縫製、広告などで「足利製」にこだわった。宮本さんは吹きガラスを得意とするアーティストで、アパレルデザインは今回が初めて。

 第1弾製品のアウターは、着丈の長いガウンタイプ(S、Mサイズ)と、短いシャツタイプ(M、Lサイズ)にそれぞれブラウンとネイビーの2色を用意。いずれも性別を問わず、気軽に羽織れるデザインだ。

宮本あかりさん

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