東京外語大が「沖縄語」の一般向け講座新設 11月からオンラインで

 【東京】東京外国語大学(林佳世子学長)は11月から始まる秋期間の一般向け語学講座に「沖縄語」を新設する。東京外大で行われている授業と同様の内容を受講できる。講師を務める同大の花薗悟准教授は「沖縄語を系統的に段階に学ぶことができる。オンライン受講なので、沖縄の人にも受講していただける」と呼び掛けた。花薗准教授によると、県外大学で「沖縄語」の講座を設けるのは初めて。

 沖縄語講座は初めて沖縄語を学ぶ人が対象で、語学書「初級沖縄語」(研究社)に沿って行われる。12月8日から22年3月9日までの期間に週1回、全12回開催され、語学書の全第27課のうち第12課まで、基本的な文法を中心に学ぶことができる。第13課以降は春期間に開講する予定。
 花薗准教授は「日本語教育の方法にならって文法中心に学習を進めるが、ゲームなどクラス活動を交え楽しい授業にしたい」と語った。
 沖縄語講座の定員は先着順で25人。10月21日午後3時から東京外大オープンアカデミーのウェブサイト(https://tufsoa.jp/)で一般受付を開始する。受講料は2万200円。
 東京外大は、多文化共生社会の実現に向けた社会貢献の一環として、2006年にオープンアカデミーを開講。さまざまな語学や各国の歴史や文化を学べる一般向けの講座を府中市のキャンパスで実施してきた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年11月からはオンラインで講座を開催している。
 秋期間講座では52語学のレベル別講座と教養講座の計142講座が実施される。

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