倉敷市の熊本組本部事務所を購入 県暴追センター 解体し土地転売へ

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3代目熊本組の組事務所=倉敷市水島東栄町

 岡山県暴力追放運動推進センター(岡山市)は28日、特定抗争指定暴力団神戸山口組系の3代目熊本組本部事務所(倉敷市水島東栄町)を購入したと発表した。建物を解体し、土地を民間に転売する方針。暴追センターが組事務所を買い取り、撤去につなげるのは県内で初めて。購入は27日付。

 同センターなどによると、取得したのは鉄骨3階のビルと敷地約150平方メートル。今年6月、所有する熊本組組長(75)=同市=が組織の解散とともに事務所を売却する意向を示し、地域住民も撤去を希望。民間業者との直接取引は県暴力団排除条例で制限されるため、同センターが新たな暴力団組織の進出を阻む狙いで一時的に買い取ることを決めた。

 購入金額は非公表で、同センターの公益事業実施基金を活用した。今後、建物を解体撤去し、さら地にして暴力団と関わりのない民間の転売先を探す。本部事務所は、特定抗争指定暴力団の活動を厳しく制限する「警戒区域」の倉敷市内にあるため、現在は使用を禁止されている。

 山口組の有力な直系組織だった3代目熊本組は2015年の山口組分裂後、神戸山口組に合流。昨年12月に倉敷市児島味野にある系列の組事務所に銃弾が撃ち込まれ、同市が警戒区域に指定された。今年5月には熊本組組長宅への発砲事件も発生した。