韓国の文大統領、犬肉食の禁止を示唆 需要減退を受け

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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、全国で犬の食用消費を禁止する可能性を示唆した。

韓国では現在、ほとんどの人が犬肉を食べたことがない。ここ数年で需要も減少しているという。

一方で、食用のために年間100万頭もの犬が食肉処理されていると推定されている。

文大統領はこの日、金富謙(キム・ブギョム)国務総理(首相に相当)との会談で、捨てられた動物を保護する新施策について説明を受けた。その中で、犬肉食の禁止を「慎重に考慮する」時期に来ているのだろうかと質問した。

愛犬家として知られる文大統領が、全面禁止に向けた発言をするのは今回が初めてだという。

動物愛護団体は、文大統領の発言を歓迎している。

韓国ではすでに、犬や猫の残酷な方法での処分が禁止されているが、食用消費そのものは禁止されていない。

一方で近年、韓国では犬をペットにする人が増えており、犬肉を口にする人も減ってきている。

その結果、国内最大の犬肉市場のうち3カ所が閉鎖された。

2020年に行われた調査では、韓国人の84%が犬肉を食べたことがない、あるいは今後も食べたいとは思わないと答えた。また、59%が犬の食用消費を禁止するべきだと述べている。

韓国では来年に予定される大統領選へ向け、犬肉をめぐる議論が激しくなる見通しだ。すでに犬肉食禁止の可能性を示唆する立候補者も出ている。

有力候補とされている北西部・京畿道の李在明(イ・ジェミョン)知事も、政治集会で犬肉について発言。「社会の共通意識」に基づいた新しい法律と政策が必要だと述べた。

(英語記事 South Korea's president considers dog meat ban