福山幹事長が自民党総裁選4候補者を批判「誰がなってもコロナ対策がいまだ見えない」

福山哲郎幹事長

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は28日、国会内で開いた会見で、明日に投開票が行われる自民党総裁選などについて言及した。

福山氏は政府が19都道府県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言と8県に適用中のまん延防止等重点措置について「30日の期限で全面解除する」と正式に表明したことにこう触れた。

「政府は海外からの入国者の待機者の措置の期間短縮などの緩和を言い出したが、まさに時期尚早です。総裁選にかまけて特別措置法等をやらなかった説明責任は、自民党政権に求められると思います」

総裁選は河野太郎行革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏による熱い論戦が繰り広げられた。

福山氏は「菅総理をだった1年でお払い箱にした自民党の罪は、極めて重い」とした上で、4候補に対し「どなたが総理総裁になっても、コロナ対策をどのような状況でやるのか、いまだに見えません」と批判した。

さらに「自民党は『総裁選をやっていたから』と言って、コロナ対策が後手ごてにまわり、国民や事業者のみなさんを追い込んだ罪は、私は消えると思っていません」と語った。

立民内は総裁選の期間中、野党としての存在感が埋没することへの危機感から「党執行部の〝発信力〟がもっと必要だ」と厳しい声が上がっていた。

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