【MLB】大谷翔平、残り6試合で“四球攻め”は? ゲレーロJr.&ペレスとのHR王争いを占う

本塁打王を争うゲレーロJr.、大谷翔平、ペレス(左から)【写真:AP】

ゲレーロJr.のブルージェイズはプレーオフ争いの真っ只中

ここまで45本塁打を放ち、熾烈なホームラン王争いを繰り広げているエンゼルスの大谷翔平投手。シーズンも残すところあとわずか。ブルージェイズのゲレーロJr.とロイヤルズのペレスが46本で並び、大谷が1本差で追う構図となっている。

大谷、ゲレーロJr.、ペレスと3選手とも残り試合は6試合。大谷はここ数試合、プレーオフ進出の可能性を残すアストロズ、マリナーズとの対戦、さらには後続打者の弱さもあって、勝負を避けられて歩かされるシーンが頻出し、4試合18打席で4つの敬遠を含む13四球を選んでいた。

大谷は5試合連続で本塁打が出ていないものの、ゲレーロJr.は9試合、ペレスも6試合連続で本塁打なしと足踏みが続く。ここからの6試合でこの争いから抜け出すのは一体どの選手になるだろうか。勝負の行方を左右しそうな、各選手の残り試合の対戦相手を見ていこう。

まず、本塁打トップタイに立ちながらも、3人の中でホームランから1番遠ざかっているゲレーロJr.だ。プレーオフ進出の可能性が残されているブルージェイズは、本拠地で6試合を戦う。28日からは同じくプレーオフを争うヤンキースと3連戦を戦い、10月1日からはリーグ最下位のオリオールズと3連戦が控える。

大谷は6試合全て敵地、しかもプレーオフの可能性を残すマリナーズと3試合

特にヤンキースとの3連戦は、どちらにとっても負けられない試合となるために、ゲレーロJr.への警戒も高まりそう。とはいえ、ブルージェイズはゲレーロJr.の前後を打つセミエンやビシェットJr.、ヘルナンデスら強力な打者が揃うだけに、大谷のように勝負を避けられるシーンというのはなさそうだ。

ゲレーロJr.と同じ46本塁打のペレスはどうか。すでにプレーオフ進出が消滅しているロイヤルズは本拠地でインディアンス、ツインズと6試合を残す。両チームとも、すでにプレーオフ進出の可能性は消滅しており、残り試合は“消化試合”に。6試合全てが打率.303、25本塁打と得意としている本拠地での試合というのは、ペレスにとってはプラスとなりそうだ。

では、大谷はどうか。エンゼルスは28日(同29日)から敵地でレンジャーズと3試合を戦い、その後、シアトルへと移動してマリナーズと3連戦を戦う。全6試合をホームで戦うゲレーロJr.、ペレスと対照的に、大谷は6試合全てを敵地で戦わなければならない。大谷は今季ホームの打率.254、26本塁打に対し、ビジターは打率.262、19本塁打。本塁打数はやや少なくなっている。

また、レンジャーズはプレーオフ進出の可能性は残されていないものの、マリナーズはその可能性がまだ残っている。可能性を残したままであれば、エンゼルスとの最後の3連戦が重要な試合となる。エンゼルスは大谷の後ろを打つ打者が弱く、マリナーズ戦では再び勝負を避けられることも考えられる。さらに、大谷には10勝をかけて最終戦に先発する可能性もあるだけに、レンジャーズ戦で本塁打を増やせるかが鍵になりそうか。

泣いても笑っても、残り6試合。大谷は日本人初の本塁打王に輝けるか否か。最後の最後まで、この熾烈な争いから目が離せそうにない。(Full-Count編集部)

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