菅首相、最後の国会論戦 コロナ対応批判に「歯食いしばり頑張った」

衆院の議会運営委員会で答弁する菅首相=28日午後、国会内

 菅義偉首相(衆院神奈川2区)は28日、衆参両院の議会運営委員会に出席した。緊急事態宣言やまん延防止重点措置の全面解除を説明し、質問を受けた。任期中の国会での論戦はこれが最後とみられる。野党から「コロナ感染者や死者の9割は菅政権下で出た」と批判を浴びたが「歯を食いしばって頑張ってきた」と反論した。

 衆院審議のトップバッターには秋田で同郷の自民党の御法川信英氏が立ち「この1年をコロナから国民を守るために尽くしてきた」とねぎらった。

 立憲民主党の黒岩宇洋氏も「お疲れさまでした」と切り出したが「感染者・死者9割」を引用し、「助けられたはずの命を助けられなかった」と批判。「歯を食いしばってきた」などと答えた首相は「身内からも無理と言われたワクチン1日100万回接種を達成し、接種率も米英レベルに達した」と説明。「亡くなられる方がいるのは残念だが、致死率は1%を切るなど対策の効果は出ている」と応戦した。

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